本サイトは投資判断の助言を目的としたものではありません。投資はご自身の判断と責任でお願いします。

日銀が1.25%へ利上げ、日経平均は65,018円で3日続伸
恐怖と強欲指数は日本32・米国29(9月18日)

2026年9月18日(金)時点の恐怖と強欲指数
日本株日経225ほか(当サイト算出)
32
恐怖▲ 前日比 +4
前日 281週間前 241か月前 22
米国株S&P500基準(CNN Business)
29
恐怖― 前日比 ±0
前日 291週間前 331か月前 55

日米差(日本−米国):+3(日本株が上) 8月12日以降の28営業日で初めて日本が米国を上回りました。

日銀の利上げ、8月の全国CPI、そして5連休前の最終営業日──材料が重なった9月18日(金)、日経平均は65,018円95銭まで上昇しました。ところが当サイトの恐怖と強欲指数は、日本株が「恐怖」(32)のまま。株価が上がったのに、心理の指数はなぜ低いのか。この記事では、この日の日本市場の動きと重要ニュースを表で整理し、指数の中身を指標ごとに確認します。

対象日:2026年9月18日(金)|掲載日:2026年9月20日|数値は東京市場の終値、総務省・日本銀行の発表、報道各社の記事、当サイトの算出データに基づきます。

この記事のポイント

  • 日銀が政策金利を1.25%へ引き上げ(賛成7・反対2)。日経平均は882円70銭高の65,018円95銭で3日続伸。
  • 日経平均は+1.38%、TOPIXは−0.07%。半導体3銘柄が日経平均を約700円押し上げた「ねじれ」の日。
  • 日本株の恐怖と強欲指数は32(恐怖)、米国株は29(恐怖)。1週間前の24から改善し、日米差は、8月12日以降の28営業日で初めて日本が米国を上回る+3に。
  • 9月19日〜23日は5連休。東京市場の取引再開と新しい政策金利の適用は、いずれも24日(木)。

① 9月18日(金)の日本市場:日経平均は3日続伸

日経平均株価は前日比882円70銭(1.38%)高の65,018円95銭で取引を終え、3日続伸しました。終値で6万5,000円台を回復するのは9月10日以来です。NQNの報道によると、前日の米国市場で半導体株が買われた流れを受け、東京でもAI・半導体関連に買いが広がりました。さらに日銀の利上げ決定後に円安・ドル高へ傾いたことで、海外短期筋の先物買いが後場に膨らみ、上げ幅は一時1,300円を超えたと伝えられています。

表1:9月18日の日本市場の主な数値

指標水準前日比メモ
日経平均株価65,018.95円+882.70円(+1.38%)3日続伸。終値で6万5,000円台は9月10日以来
TOPIX4,091.14−3.05(−0.07%)日経平均とは逆に小幅安
ドル円(16時ごろ)156.92円一時157.14円日銀の発表前は156円台前半。発表後に円安へ
新発10年国債利回り2.956%円債市場のまとめの数値。財務省の公表値では17日が2.993%
新発2年国債利回り1.829%参考:5年2.262%、20年3.799%(同まとめ)

表2:9月16日〜18日の主なできごと(時系列)

時刻(日本時間)できごと
前日16日(水)・NYFRBが0.25%の利上げを決定(3.75〜4.00%)。ダウ平均は631ドル安
前日17日(木)・NY米株が反発。半導体株指数(SOX)が3.14%高、エヌビディアCEOが販売倍増の見通しを示す
18日 8:30総務省が8月の全国消費者物価指数(CPI)を発表。コアは前年比+1.7%
18日 昼ごろ日銀の金融政策決定会合(17〜18日)の結果が公表される(報道による)。政策金利を1.25%へ引き上げ(賛成7・反対2)
18日 15:30植田総裁が記者会見。同時刻に東京市場が大引け(日経平均65,018円95銭)
18日 夜・NYダウ平均は95ドル安、ナスダックは104ポイント高。米10年債利回りは一時5%台に乗せ、終値は4.994%

② 日銀は1.25%へ利上げ:決定内容を表で確認

日銀は17〜18日の金融政策決定会合で、政策金利を0.25%引き上げて1.25%程度にすると決めました。6月会合以来3か月ぶりの追加利上げで、おおむね半年に1回だったペースが速まった形です。事前にはOIS市場で8割程度が織り込まれていたとOANDA証券は解説しています。

表3:日銀の決定内容(2026年9月18日)

項目内容
政策金利(無担保コール翌日物)1.0%程度 → 1.25%程度
採決賛成7・反対2(浅田統一郎氏、佐藤綾野氏が反対)
新しい金利の適用開始9月24日(連休明け)
補完当座預金制度の付利金利/基準貸付利率1.25%/1.5%
水準の位置づけ1995年以来およそ31年ぶりの高さ。日銀が3月に示した中立金利の推計レンジ(名目1.1〜2.5%)の下限を初めて上回る
声明の新しい要素判断材料に「AI関連需要の拡大、為替相場の変動」を追加。物価が2%を超えて上振れるリスクにも言及
植田総裁の会見「引き続き政策金利を引き上げる」と説明。連続利上げや利上げ幅の拡大も、物価の上振れリスク次第で排除しないとした

表4:日銀の利上げの歩み(報道による)

時期政策金利(程度)メモ
2024年3月0〜0.1%マイナス金利を解除
2024年7月0.25%追加利上げ
2025年1月0.5%追加利上げ
2025年12月0.75%追加利上げ
2026年6月1.0%追加利上げ
2026年9月1.25%今回(6月から3か月)

反対票が2人出たことについて、Bloombergは、賛否が分かれた採決が為替市場での円安圧力につながったというストラテジストの見方を伝えています。円相場は発表後に一時1ドル=157円14銭と、約2週間ぶりの安値をつけました。利上げは一般に円高要因と考えられがちですが、この日は今後の利上げペースへの見方が円相場を左右した格好です。

③ 8月の全国CPI:3指数とも市場予想を下回る

日銀会合の当日朝に発表された8月の全国消費者物価指数(CPI)は、変動の大きい生鮮食品を除くコアが前年比+1.7%と、市場予想(+1.8%)を下回りました。2%を下回るのは8か月連続です。

表5:2026年8月の全国CPI(2026年9月18日公表)

指標結果(前年比)市場予想前回(7月)
総合+1.9%+2.0%+1.9%
コア(生鮮食品を除く)+1.7%+1.8%+1.8%
コアコア(生鮮食品・エネルギーを除く)+1.9%+2.0%+1.9%

表6:CPIの読みどころ

注目点内容
エネルギー電気・ガス料金の補助が再開され、前年比が再びマイナスに。政策効果による押し下げは約0.62ポイントとOANDA証券が試算
食料(生鮮食品を除く)+2.7%へ鈍化(前月は+3.0%)
基調的な物価日銀が重視するコアコアは+1.9%で前月から横ばい
先行き大和総研は、コアコアが2026年度末にかけて前年比+2%超まで高まると見込む

コアCPIの下振れは、政策によるエネルギー価格の押し下げが主因です。基調を示すコアコアが崩れていないため、市場では「利上げの判断を左右する内容ではなかった」との見方が出ていました。

④ 日経平均+1.38%とTOPIX−0.07%の「ねじれ」

この日の特徴は、日経平均が大きく上がる一方で、TOPIXは小幅に下がったことです。NQNによると、アドバンテスト、東京エレクトロン、キオクシアの3銘柄だけで日経平均を700円あまり押し上げました。

表7:日経平均とTOPIXの違い(この日のケース)

比較項目日経平均株価TOPIX
計算方式株価の平均型(値がさ株の影響が大きい)時価総額の加重型(大型株の影響が大きいが、幅広い銘柄を反映)
9月18日の動き+1.38%(65,018円95銭)−0.07%(4,091.14)
この日の主役半導体関連3銘柄で約700円分の押し上げ広い銘柄では買いが限定的
当サイトでの使い方「市場モメンタム」「変動性」「過熱感」などの基準連動ETFを「株価の強さ」(20営業日の騰落率)に平均して使用

1日の値動きは日経平均が強くても、当サイトの「株価の強さ」は「20営業日の騰落率」を日経平均とTOPIXで平均して測ります。そのため、1日の急な上昇よりも、直近1か月の勢いが反映されます。

⑤ 米国市場:利上げ、反発、そしてまちまち

FRBは16日のFOMCで政策金利を0.25%引き上げ、3.75〜4.00%としました。利上げは2023年7月以来3年2か月ぶりで、投票権を持つ12人全員が賛成しました。参加者の政策金利見通し(ドット)の2026年末の中央値は、追加の利上げ1回分に相当する水準です。ウォーシュ議長は会見で「インフレが高すぎる」と述べたと報じられています。

表8:米国主要指数の動き(9月16日〜18日)

米国日付ダウ平均ナスダック総合S&P500米10年債
9/16(水)51,461.90
−631.21(−1.21%)
25,978.43
−3.15
7,551.81
算出値
5%台へ上昇
9/17(木)51,778.04
+316.14(+0.61%)
26,418.30
+439.87(+1.69%)
7,637.76
+85.95(+1.14%)
4.939%
9/18(金)51,682.64
−95.40(−0.18%)
26,522.55
+104.25(+0.39%)
7,650.50
+12.74(+0.17%)
4.994%
一時5%台

表9:米国株の週間成績

週間の動き(9/14〜9/18)騰落備考
ダウ平均−1.69%3週続落
S&P500約−0.1%2週続落
ナスダック総合+0.72%反発

9月17日の反発の背景として、原油価格の下落と米10年債利回りが5%を下回ったことが報じられています。18日は米10年債利回りが一時5%台に乗せ、終値でも4.994%と高い水準にとどまったことが重荷となる一方、AI関連の成長期待がハイテク株を支えました。

⑥ 当サイトの恐怖と強欲指数(9月18日):日本32、米国29

当サイトの日本株指数は、9月18日時点で32(恐怖)でした。米国株(CNN公表値)は29(恐怖)です。日本株は前日の28、1週間前の24から上昇し、日米の差(日本−米国)は−9から+3へ入れ替わりました。

表10:日米の恐怖と強欲指数(9月18日時点)

項目日本株米国株
指数(9月18日)3229
区分恐怖恐怖
前日2829
1週間前(9/11)2433
1か月前(8/20)2255
1週間の変化+8−4

表11:日本株指数を構成する6指標(実測値と点数)

指標9/18の実測値過去1年の中央値過去1年の範囲点数(3日平均)
市場モメンタム
125日移動平均線との乖離率
+2.19%+13.22%−1.16〜+26.063 極度の恐怖
変動性
20日変動率(年率)
18.44%27.13%12.47〜42.5991 極度の強欲
株価の強さ
20営業日の騰落率(日経平均とTOPIX連動ETFの平均)
−0.50%+3.75%−10.66〜+12.5221 極度の恐怖
短期の過熱感
RSI(14日)
48.9957.6234.58〜77.5614 極度の恐怖
為替(円)
ドル円の20営業日の変化
−1.73%+0.84%−3.64〜+4.5913 極度の恐怖
安全資産への選好
株と国債の20営業日の騰落率の差(pt)
−0.26+5.37−11.71〜+19.1719 極度の恐怖

6指標のうち5つは「恐怖」寄り、「変動性」だけが91と高い水準です。変動性は「最近の値動きが落ち着いている」ほど高い点数になるため、指数を押し上げています。一方で「市場モメンタム」は3点と極端に低くなっています。日経平均は125日移動平均線を+2.19%上回っているのに、なぜでしょうか。理由は、過去1年の中央値が+13.22%と、この1年がそれだけ力強い上昇局面だったからです。当サイトの指数は「過去1年の中での現在の位置」を測る相対評価なので、高値圏でも「この1年に比べると勢いが弱い」と読まれて低い点数になります。

株価が上がった日に指数が「恐怖」にとどまるのは、計算の仕組みによるものです。指数は「株価が高いか安いか」ではなく、「過去1年の中でいまの勢いがどの位置か」を示します。詳しくは指数の算出方法をご覧ください。

表12:直近8営業日の推移

日付日本株(表示値)日本株(日次の素値)米国株日米差(日本−米国)
9/9(水)282538−10
9/10(木)262632−6
9/11(金)242233−9
9/14(月)232131−8
9/15(火)222428−6
9/16(水)253027−2
9/17(木)283128±0
9/18(金)323429+3

「表示値」は当サイトが表示する直近3営業日の平均、「日次の素値」は平均する前のその日の値です。小数点以下の四捨五入により、後日サイトに表示される値と1程度の差が出る場合があります。米国株の「前日」(表10・スコアボード)はCNNが公表する前日の値(29)を使っています。この表はCNNの日次の系列で、17日は28と記録されているため、1ポイントの差が出ます。

図1:日本株と米国株の恐怖と強欲指数の推移(8月12日〜9月18日)

02550751008/128/198/269/29/99/169/183229━ 日本株(3日平均)━ 米国株(CNN)

表13:過去28営業日の統計

過去28営業日(8/12〜9/18)日本株(3日平均)米国株
最高43(9/1(火))66(8/13(木))
最低17(8/12(水))27(9/16(水))
平均27.646.9
「恐怖」以下(0〜44)の日数28日9日
「中立」(45〜54)の日数0日9日
「強欲」以上(55〜)の日数0日10日

この28営業日で、日本株の指数が米国株を上回ったのは9月18日の1日だけです。日本株は一度も「中立」(45)に届かず、最高でも9月1日の43でした。一方、米国株は8月13日の66(強欲)から9月16日の27まで、大きく下がる展開でした。日米の心理の温度差は、この1か月で縮まり、逆転しました。

表14:米国株指数の7つの内訳(9月18日時点)

米国株の指標(CNN公表値)点数区分
市場モメンタム28恐怖
株価の強さ2極度の恐怖
株価の幅0極度の恐怖
プット/コール34恐怖
市場の変動性50中立
ジャンクボンド需要53中立
安全資産への需要38恐怖

内訳では、「株価の強さ」が2、「株価の幅」が0と極端に低い一方、「市場の変動性」は50、「ジャンクボンド需要」は53と中立圏でした。S&P500が反発した日でも、上昇する銘柄の広がりを示す指標は弱いままです。米国株は指数全体の動きより、内側の広がりが弱い状態にあります。

⑦ 連休明けに向けて確認しておきたいこと

2026年のシルバーウィークは9月19日(土)〜23日(水)の5連休で、2015年以来11年ぶりです。以下は予想ではなく、連休をまたぐ前に確認しておきたい項目の整理です。

表15:連休をまたぐ前の確認リスト

項目内容補足
東京市場の休場9月21日(月・敬老の日)〜23日(水・秋分の日)は休場。取引再開は24日(木)22日(火)は「国民の休日」
新しい政策金利の適用1.25%は9月24日から適用日銀の公表による
休場中の日経225先物大阪取引所では、祝日取引が原則として実施される実施日は日本取引所グループの公表を確認
米国の長期金利10年債利回りは5%前後で推移(17日4.939%、18日は一時5%台に乗せ、終値は4.994%)利上げ後の値動きに注目が集まる
為替ドル円は157円前後。円安局面では為替介入への警戒感が意識されているとの報道フィスコの見出しによる
原油米原油先物は1バレル100ドル近辺での推移が報じられている17日は4営業日ぶりに100ドルを下回る場面
家計資金循環統計で個人金融資産が2,519兆円と、初めて2,500兆円を超えた2026年4〜6月期。ニッセイ基礎研究所の9月17日付レポートによる

連休中は東京市場が開いていないため、その間の海外市場や為替の動きは、連休明けの取引が始まるときにまとめて反映されます。指数を見るときも、休場日が挟まる前後の値の動きは大きくなることがあります。

⑧ 用語ミニ解説

表16:この記事に出てきた用語

用語意味
政策金利中央銀行が金融政策で誘導する短期金利。日銀は無担保コール翌日物金利を誘導目標としている
中立金利景気を過熱も冷やしもしないとされる金利水準。推計には幅があり、日銀は3月に名目1.1〜2.5%のレンジを示した
コアCPI/コアコアCPI生鮮食品を除く総合/生鮮食品とエネルギーを除く総合。後者が物価の基調をより表すとされる
OIS金融政策の予想を反映する金利スワップ。利上げの織り込み度合いを見る際に使われる
株価平均型・時価総額加重型日経平均は構成銘柄の株価を平均する方式、TOPIXは時価総額の大きさに応じて反映する方式
SOX(フィラデルフィア半導体株指数)米国の主要な半導体関連銘柄で構成される指数

今日のまとめ

  1. 日銀の1.25%への利上げ(賛成7・反対2)を経て、日経平均は65,018円95銭まで上昇しました。ただし日経平均は+1.38%、TOPIXは−0.07%と動きが割れました。
  2. 8月の全国コアCPIは+1.7%で予想を下回りましたが、基調を示すコアコアは+1.9%で崩れていません。
  3. 当サイトの恐怖と強欲指数は日本32・米国29。ともに「恐怖」ですが、日本は1週間で+8、米国は−4と、日米の位置が入れ替わりました。
  4. 指数は相対評価です。株価が高い日でも、過去1年に比べて勢いが弱ければ低い点数になる点に注意が必要です。
出典:東京株式18日終値(共同通信、中日新聞Web)/日経平均大引け・TOPIX(フィスコ)/東証大引け(NQN)/日本経済新聞・NHK・Bloomberg・OANDA証券の日銀会合報道と解説/総務省統計局・大和総研・ニッセイ基礎研究所(全国CPI)/NY株式サマリー(16日〜18日、OANDA証券)/ザイFX(米国市場データ)/財経新聞(円債市場のまとめ)/日本取引所グループ(祝日取引)/財務省(国債金利)/当サイトの恐怖と強欲指数(2026年9月18日時点)/CNN Business(Fear & Greed Index)。数値は各社の公表時点のもので、後日修正される場合があります。

本記事は公開情報と当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。

#恐怖と強欲指数#日経平均#日銀利上げ#全国CPI#日米市況#ドル円#S&P500#FOMC#市況ブログ#Fear & Greed Index

ブログ一覧へ戻る

ご利用にあたっての注意 本サイトの情報は、投資家心理を数値化した参考情報であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。指数は過去のデータに基づく参考値で、将来の値動きを予測・保証するものではありません。掲載データの正確性には努めていますが、遅延・誤り・欠落が生じる場合があります。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。