日経平均は850円高の66,364円で5日続伸、値上がり銘柄は7割超に
恐怖と強欲指数は日本38・米国36(9月25日)
日米差(日本−米国):+2(日本株が上) 日本株が米国株を上回るのは、8月12日以降では9月18日に続き2回目です。
5連休明けの今週、東京市場の立会は24日と25日の2日だけでした。25日の日経平均は850円高の66,364円20銭で5日続伸。前日の24日は日経平均が上がる一方で値下がり銘柄のほうが多い「偏った上昇」でしたが、25日は東証プライムの値上がり銘柄が7割を超え、上昇が幅広い銘柄に広がりました。この記事では25日の市場を整理したうえで、2日間の動きを週間のまとめとして振り返り、当サイトの恐怖と強欲指数の内訳を確認します。
対象日:2026年9月25日(金)|掲載日:2026年9月25日|指数は終値にもとづく確定値です。数値は東京市場の終値、報道各社の記事、当サイトの算出データに基づきます。
この記事のポイント
- 日経平均は850円21銭高の66,364円20銭で5日続伸。TOPIXも1.31%高と3営業日ぶりに反発しました。
- 東証プライムの値上がり銘柄は1,118(全体の約72%)。前日の「値下がり銘柄が過半」から一転しました。
- 当サイトの恐怖と強欲指数は日本38・米国36。日本株は9月2日(39)以来の高い水準です。
- 今週(立会2日)の日経平均は+2.07%、日本株の指数は32→38と、ともに上昇しました。
① 9月25日(金)の日本市場:5日続伸、TOPIXも反発
日経平均株価は前日比850円21銭(1.30%)高の66,364円20銭で取引を終え、5日続伸しました。寄り付きから一度も前日終値を下回らず、終日プラス圏で推移しています。日本経済新聞によると、東京エレクトロンやアドバンテストなどAI・半導体関連の一角が大幅高となったほか、株探ニュースは三菱UFJフィナンシャル・グループなど銀行株の上昇と、28日の中間配当の権利付き最終売買日を前にした「権利取り」の買いを挙げています。
表1:9月25日の日本市場の主な数値
| 指標 | 水準 | 前日比 | メモ |
|---|---|---|---|
| 日経平均株価(始値) | 65,639.62円 | +125.63円 | 寄り付きから買いが先行 |
| 日経平均株価(高値) | 66,410.27円 | — | 安値は始値と同じで、終日プラス圏 |
| 日経平均株価(終値) | 66,364.20円 | +850.21円(+1.30%) | 5日続伸 |
| TOPIX(終値) | 4,128.59 | +53.29(+1.31%) | 3営業日ぶりに反発 |
| 東証プライムの売買代金 | 約7兆8,008億円 | — | 概算 |
フィスコは、66,600円台にある75日移動平均線が上値の目安として意識され、短期的な上値余地は大きくないとの見方もあったと伝えています。
② 24日と25日、上昇の「広がり」はどう変わったか
24日の記事の「運営者のひとこと」では、日経平均が上がった一方で値下がり銘柄が多かった点に触れ、上昇が幅広い銘柄に広がるかを見ていきたいと書きました。25日はその答えが出た1日でした。2日間を並べると、違いがはっきり分かります。
表2:24日と25日の上昇の中身の比較
| 9月24日(木) | 9月25日(金) | |
|---|---|---|
| 日経平均 | +495.04円(+0.76%) | +850.21円(+1.30%) |
| TOPIX | −15.84(−0.39%) 25日の終値と前日比からの算出 | +53.29(+1.31%) |
| 東証プライムの値上がり銘柄 | 全体の半数未満 値下がり銘柄が53.9% | 1,118(約72%) 値下がり382、横ばい54 |
| 上昇の中心 | 半導体・AI関連の一部の値がさ株 | 半導体・AI関連に加え、銀行株、権利取りの買い |
24日はTOPIXが下落しており、日経平均の上昇は一部の値がさ株に支えられていました。25日はTOPIXが日経平均とほぼ同じ1.31%上がり、値上がり銘柄が全体の7割を超えています。ただし、25日の上昇には28日の権利付き最終売買日を控えた配当目的の買いも含まれているとみられ、同じ広がりが来週も続くかは、別に確かめる必要があります。
③ 24日の米国市場:ダウは3日続落、長期金利は一時5.22%
24日の米国市場では、ダウ工業株30種平均が161ドル61セント(0.31%)安の51,349ドル98セントと3日続落しました。日本経済新聞(NQN)によると、6月中旬以来およそ3か月半ぶりの安値です。一方、ナスダック総合株価指数は3.33ポイント高の26,939.37と小幅に反発しました。
表3:24日の米国市場の主な動き
| 項目 | 9月24日(米国時間) | メモ |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 51,349.98ドル −161.61(−0.31%) | 3日続落。約3か月半ぶりの安値 |
| ナスダック総合 | 26,939.37 +3.33(+0.01%) | 小幅に反発 |
| 米10年債利回り | 一時5.22% | 2007年6月以来の高水準(NQN) |
| 原油(WTI) | 94ドル台 | 続伸(共同通信) |
| ドル円 | 一時159円台前半 | 約3週間ぶりの円安水準(時事通信、24日午前) |
相場の重荷になったのは、長期金利の上昇と原油高によるインフレへの警戒です。共同通信は、米国とイランの交渉が進むとの期待から買い戻す動きもあったと伝えています。また24日には、中国の習近平国家主席が国賓として訪米し、トランプ大統領とAIや貿易などについて協議したと時事通信が報じています。
④ 今週のまとめ:立会2日間で日経平均は+2.07%
今週の東京市場は、5連休の影響で24日と25日の2日間だけでした。前週末(18日)との比較でまとめます。TOPIXの18日の値は、9月18日の記事で記載した終値です。
表4:今週の主な指標の変化
| 指標 | 前週末(9/18) | 今週末(9/25) | 週間の変化 |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 65,018.95円 | 66,364.20円 | +1,345.25円(+2.07%) |
| TOPIX | 4,091.14 | 4,128.59 | +37.45(+0.92%) |
| 恐怖と強欲指数(日本株) | 32(恐怖) | 38(恐怖) | +6 |
| 恐怖と強欲指数(米国株) | 30(恐怖) | 36(恐怖) | +6 |
表5:直近4営業日の指数の推移
| 日付 | 日本株(日次の素値) | 日本株(表示値=3日平均) | 米国株 | 日米差 |
|---|---|---|---|---|
| 9/17(木) | 31.0 | 28 | 28 | ±0 |
| 9/18(金) | 34.2 | 32 | 30 | +2 |
| 9/24(木) | 38.2 | 34 | 36 | −2 |
| 9/25(金) | 42.2 | 38 | 36 | +2 |
日次の素値は、17日の31から25日の42まで、4営業日続けて上がりました。表示値(3日平均)もそれに合わせて28→32→34→38と上がっています。9月21日の記事で説明したとおり、3日平均は1日の急な変化をならす一方で、同じ方向の動きが続くと、このように段階的に水準を切り上げていきます。
訂正のお知らせ:9月24日の記事で「日本35・米国35」と記載していた指数は、取引時間中の値でした。確定値は日本34・米国36です。9月24日の記事は訂正済みです。
⑤ 当サイトの恐怖と強欲指数(9月25日):日本38、米国36
表6:日本株の指数を構成する6指標(9月25日)
| 指標 | 9/25の実測値 | 過去1年の中央値 | 過去1年の範囲 | 点数(3日平均) |
|---|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | +3.95% | +12.90% | −1.16%〜+26.06% | 8 極度の恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 18.98% | 27.13% | 12.47%〜42.59% | 90 極度の強欲 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | +0.81% | +3.75% | −10.66%〜+12.52% | 25 恐怖 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 56.20 | 57.05 | 34.58〜77.56 | 35 恐怖 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | −0.87% | +0.84% | −3.64%〜+4.59% | 19 極度の恐怖 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | +2.45 | +5.37 | −11.71〜+19.17 | 28 恐怖 |
今週もっとも動いたのは「短期の過熱感」(RSI)です。18日の実測値48.99から、25日は56.20まで上がり、過去1年の中央値(57.05)にほぼ並びました。その日だけの点数は18日の25から25日の48へと上がり、指数全体を押し上げています。一方で「市場モメンタム」は、日経平均が125日移動平均線を3.95%上回っていても、過去1年の中央値(+12.90%)に遠く及ばないため、点数は8にとどまっています。この1年の上昇がいかに急だったかを、あらためて示す数字です。
表7:米国株の指数の7つの内訳(9月25日)
| 米国株の指標(CNN公表値) | 点数 | 区分 |
|---|---|---|
| 市場モメンタム | 32 | 恐怖 |
| 株価の強さ | 0 | 極度の恐怖 |
| 株価の幅 | 0 | 極度の恐怖 |
| プット/コール | 54 | 中立 |
| 市場の変動性 | 50 | 中立 |
| ジャンクボンド需要 | 62 | 強欲 |
| 安全資産への需要 | 54 | 中立 |
米国株は「株価の強さ」と「株価の幅」がともに0と、個別株の勢いと広がりの弱さが際立ちます。一方、「ジャンクボンド需要」は62と「強欲」の区分にあり、信用市場ではリスクを取る動きが残っています。1か月前の60(強欲)から36(恐怖)へと冷え込んだ米国株の指数は、この1週間では30から36へと持ち直しました。
⑥ 来週に向けた確認ポイント
予想ではなく、来週の市場を見るときに確認しておきたい項目の整理です。
表8:来週の確認ポイント
| 日付・項目 | 内容 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 28日(月) | 3月期決算企業の中間配当の権利付き最終売買日 | 25日の「権利取り」の買いが、この日まで続くか |
| 29日(火) | 権利落ち日 | 配当の権利が落ちる分、株価指数が見かけ上下がることがある |
| 75日移動平均線 | 66,600円台(フィスコ) | 25日の終値(66,364円)のすぐ上にあり、上値の目安として意識されている |
| 米長期金利 | 24日に一時5.22% | 日米の株式市場の重荷として続くか |
| 当サイトの指数 | 日本38・米国36(ともに「恐怖」) | 日本株の素値は4営業日連続で上昇中。「中立」(45以上)に近づくか |
24日のひとことで「上昇が幅広い銘柄に広がるかを見ていきたい」と書きましたが、25日は東証プライムの値上がり銘柄が7割を超え、TOPIXも日経平均と同じくらい上がりました。少なくともこの1日については、上昇が一部の銘柄から市場全体へと広がったと言えそうです。
ただ、法人営業の仕事にたとえると、期末が近づくと予算を使い切るための発注が一時的に集まり、売上が伸びることがあります。その伸びを「需要が本当に強くなった」と読むか、「期末の駆け込み」と読むかで、翌月の計画は大きく変わります。25日の上昇にも、28日の権利付き最終売買日を控えた配当目的の買いが含まれているとみられます。
当サイトの日本株の指数は38まで上がりましたが、まだ「恐怖」の区分です。権利落ち日の29日を過ぎても上昇の広がりが続くかどうかが、来週の見どころだと考えています。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑦ 用語ミニ解説
表9:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 権利付き最終売買日 | 配当などを受け取る権利を得るために、株を買っておく必要がある最後の日 |
| 権利落ち日 | 権利付き最終売買日の翌営業日。この日に買っても、その期の配当の権利は得られない |
| 値上がり銘柄数 | その日に株価が上がった銘柄の数。上昇が市場全体に広がっているかを見る目安になる |
| 75日移動平均線 | 過去75営業日の終値の平均をつないだ線。中期的な値動きの目安として使われる |
| 日次の素値 | 当サイトの用語。3営業日の平均をとる前の、その日だけの指数の値 |
今日のまとめ
- 日経平均は850円高の66,364円20銭で5日続伸。TOPIXも1.31%高と反発しました。
- 東証プライムの値上がり銘柄は約72%と、前日の偏った上昇から、幅広い銘柄の上昇に変わりました。
- 当サイトの恐怖と強欲指数は日本38・米国36。日本株の素値は4営業日続けて上がっています。
- 今週(立会2日)の日経平均は+2.07%。来週は28日の権利付き最終売買日と、29日の権利落ち日の動きに注目です。
本記事は公開情報と当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。