日経平均は6日ぶり反落、きょうは権利落ち日
恐怖と強欲指数は日本39・米国34(9月29日朝)
日米差(日本−米国):+5(日本株が上) 日米差+5は、8月12日以降で日本株がもっとも大きく米国株を上回った水準です。
28日の東京市場は、中間配当の権利付き最終日でした。日経平均は朝方に一時6万7000円台に乗せたものの、その後は売りに押され、486円安の65,877円62銭と、その日の安値で取引を終えました。前週末まで5営業日続けて上がっていた反動が出た形です。夜間の米国市場も、長期金利の上昇を警戒して下落しました。この記事では、28日の東京市場と米国市場を整理し、配当の権利落ち日となるきょう29日の見どころをまとめます。
掲載日:2026年9月29日(火)朝|日本株の指数は28日の終値、米国株の指数は28日の米国市場の終値にもとづく値です。
この記事のポイント
- 28日の日経平均は486円58銭安の65,877円62銭で6日ぶりに反落。高値からは1,157円下げ、安値で引けました。
- 28日の米国市場はダウ平均が347ドル安、ナスダック総合が248ポイント安。原油高と長期金利の上昇が重荷でした。
- 当サイトの指数は日本39・米国34。28日の取引時間中の41から、終値では39に下がりました。
- きょう29日は権利落ち日。日経平均には配当落ちによる300円あまりの下押しが見込まれています。
① 28日(月)の日本市場:朝高の後、安値引け
表1:9月28日の日本市場の主な数値
| 指標 | 水準 | メモ |
|---|---|---|
| 日経平均(始値) | 66,505.94円 | 前週末比+141.74円 |
| 日経平均(高値) | 67,034.74円 | 8月18日以来およそ1か月半ぶりの6万7000円台 |
| 日経平均(終値=安値) | 65,877.62円 | −486.58円(−0.73%)。6営業日ぶりに反落 |
| 高値から終値までの下げ幅 | 1,157.12円 | 高値と終値からの算出 |
| TOPIX(終値) | 4,112.00 | −16.59(−0.40%) |
| 東証プライムの売買代金 | 約8兆2,028億円 | 概算 |
| 値上がりした業種 | 33業種中4業種 | 保険、銀行、電気・ガス、サービス |
株探ニュースは、反落の背景として、前週末まで5営業日続伸した後の利益確定売り、新発10年国債利回りが再び3.1%台に迫った長期金利の上昇、半導体株の比重が高い韓国の株価指数(KOSPI)の下落、米国の重要指標の発表を前にした持ち高調整の売りを挙げています。最終盤には大口の売りが出て、日経平均はその日の安値で取引を終えました。権利取りの買いはあったものの、相場全体を支えるほどではなかったといいます。
② 28日の指数、取引時間中の41と終値の39
28日(月)の記事では、11時14分時点の日本株の指数を41とお伝えしました。終値にもとづく値は39です。午前中は日経平均が6万7000円台まで上がっていましたが、午後に値を消したため、その日だけの指数の値(日次の素値)も下がりました。
表2:28日の取引時間中と終値の比較
| 28日 11時14分(取引時間中) | 28日 終値 | |
|---|---|---|
| 日経平均 | 一時6万7000円台 | 65,877.62円 |
| 日次の素値(概算) | 約41 | 約37 |
| 表示される指数(3営業日の平均) | 41 | 39 |
| 「短期の過熱感」の実測値(RSI) | 56.37 | 53.20 |
取引時間中の値は、その後の値動きで変わります。月曜日の記事で取引時間中の値に時刻を添えているのはこのためです。28日の記事で示した「29日に『中立』(45)に届くには素値が約50以上必要」という計算も、28日の終値が確定したことで、次の④のとおり更新されます。
③ 28日(月)の米国市場:ダウ347ドル安、長期金利は5.2%台
表3:28日の米国市場
| 項目 | 28日(米国時間) | メモ |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 51,481.51ドル −347.11 | 反落 |
| ナスダック総合 | 26,820.38 −248.34 | 反落 |
| 米10年債利回り | 5.2%台 | 5.22%(日本時間3時台、みんかぶ) |
| シカゴ日経平均先物(清算値) | 65,785円 | フィスコ |
フィスコによると、ホルムズ海峡の開放をめぐってイランが示した案をトランプ大統領が拒否したことで原油高が警戒され、米国株は寄り付き後に下落しました。さらに利上げ観測の高まりから長期金利が上昇し、売りが広がったといいます。一方、半導体のエヌビディアは新製品と追加の自社株買いの発表を受けて上昇しました。前週末には交渉の進展期待で株価が上がっていただけに、中東情勢の見通しが一日で揺れ動いた形です。
④ 当サイトの指数:日本39、米国34
29日(火)に表示される日本株の指数は、25日・28日・29日の3営業日の素値の平均になります。25日の素値は約43、28日は約37です。29日の素値によって、指数は次のように変わります。
表4:29日の素値と、表示される指数の関係
| 29日の素値 | 29日に表示される指数(3営業日の平均) | 区分 |
|---|---|---|
| 20 | 33 | 恐怖 |
| 30 | 37 | 恐怖 |
| 37 | 39 | 恐怖 |
| 45 | 42 | 恐怖 |
| 54 | 45 | 中立 |
| 60 | 47 | 中立 |
「中立」(45以上)に届くには、29日の素値が約54以上必要です。28日の取引時間中に計算した「約50以上」から、条件が少し厳しくなりました。一方、25日と28日の素値が比較的高いため、29日の素値がどれだけ低くても、表示される指数が「極度の恐怖」(24以下)まで下がることはありません。また、きょうは権利落ち日です。当サイトの指数は日経平均の値動きをそのまま使うため、配当落ちによる下げも「下落」として計算されます。
表5:日本株の指数を構成する6指標(28日終値時点)
| 指標 | 28日の実測値 | 過去1年の中央値 | 過去1年の範囲 | 点数(3日平均) |
|---|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | +3.02% | +12.84% | −1.16%〜+26.06% | 9 極度の恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 19.04% | 27.13% | 12.47%〜42.59% | 90 極度の強欲 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | −0.29% | +3.75% | −10.66%〜+12.52% | 26 恐怖 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 53.20 | 56.95 | 34.58〜77.56 | 40 恐怖 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | −1.99% | +0.84% | −3.64%〜+4.59% | 21 極度の恐怖 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | +0.99 | +5.37 | −11.71〜+19.17 | 29 恐怖 |
28日の下落で、「株価の強さ」(20営業日の騰落率)は−0.29%とマイナスに戻り、「市場モメンタム」も125日移動平均線からの上振れ幅が3.02%まで縮みました。「為替(円)」は、ドル円が20営業日前より1.99%円高になっていることを反映しています。
表6:米国株の指数の7つの内訳(28日の米国市場の終値時点)
| 米国株の指標(CNN公表値) | 点数 | 区分 |
|---|---|---|
| 市場モメンタム | 31 | 恐怖 |
| 株価の強さ | 0 | 極度の恐怖 |
| 株価の幅 | 0 | 極度の恐怖 |
| プット/コール | 40 | 恐怖 |
| 市場の変動性 | 50 | 中立 |
| ジャンクボンド需要 | 64 | 強欲 |
| 安全資産への需要 | 52 | 中立 |
米国株の指数は37から34に下がりました。前回は58だった「プット/コール」が40まで下がり、下落に備えるオプションの取引が増えたことを示しています。一方、「ジャンクボンド需要」は64と「強欲」の区分にとどまっています。日米差は+5と、8月12日以降で日本株がもっとも大きく米国株を上回りました。
⑤ きょう29日(火)の見どころ
表7:29日の見どころ
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 権利落ち日 | 3月・9月期決算企業の配当の権利落ち。日経平均には300円あまりの下押し要因 | 日本経済新聞 |
| 配当落ちの試算 | 約385円とする試算もある | 日刊ゲンダイ |
| 参考:昨年の権利落ち日 | 2025年9月29日の日経平均は311円安。配当落ち分の約300円を考慮すると、実質的な下げはごく小幅 | 日本経済新聞 |
| 下値の目安 | 28日時点の25日移動平均に近い6万5300円前後 | 日本経済新聞 |
| 国内の予定 | 40年国債入札/7月の景気動向指数・改定値(14:00) | 株探 |
| 海外の予定 | 豪州準備銀行の政策金利発表/米9月の消費者信頼感指数・8月のJOLTS求人件数(23:00) | 株探 |
権利落ち日の下落は、配当の分だけ株価が理論的に下がるもので、企業の業績の悪化によるものではありません。日経平均の値動きを見るときは、配当落ちの分を差し引いて考える必要があります。
きょうは権利落ち日で、日経平均は配当の分だけ下がりやすい日です。仕組みを知らずに数字だけを見ると「大きく下がった」と感じるかもしれません。
法人向けの商売にたとえると、納品を終えて代金を受け取った日は、倉庫の在庫が減っても、その分の現金が手元に入っています。配当落ちもこれに近く、株価から配当の分が差し引かれても、その分は現金として株主に渡る予定のものです。会社の価値が同じだけ減ったわけではありません。
ただし当サイトの指数は、日経平均の値動きをそのまま使っているため、配当落ちの分も「下落」として計算されます。きょうの指数を見るときは、この点を頭の片隅に置いておきたいと思います。昨日は取引時間中の41から終値で39へと下がりましたが、区分はまだ「恐怖」です。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑥ 用語ミニ解説
表8:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 配当落ち | 配当を受け取る権利がなくなった分、理論上、株価がその配当の分だけ下がること |
| 安値引け | その日の最も安い値段で取引を終えること |
| 25日移動平均線 | 過去25営業日の終値の平均をつないだ線。短期的な値動きの目安として使われる |
| プット/コール比率 | 下落に備えるプットと、上昇を見込むコールのオプション取引の比率。プットが多いほど慎重な心理とされる |
今日のまとめ
- 28日の日経平均は、朝方の6万7000円台から486円安の65,877円62銭まで下げ、安値で引けました。
- 28日の米国市場は、原油高と長期金利の上昇を警戒してダウ平均が347ドル安と反落しました。
- 当サイトの指数は日本39・米国34。29日に「中立」に届くには、素値が約54以上必要な計算です。
- きょう29日は権利落ち日。日経平均の下げは、配当落ちの分を差し引いて見る必要があります。
本記事は公開情報と当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。