日経平均が3か月ぶり7万円台、恐怖と強欲指数は「強欲」目前
日本54・米国31|今週の注目日程(10月5日)|Fear & Greed Index Japan
日米差(日本−米国):+23(日本株が上) 日本株の54は、「強欲」(55以上)まであと1ポイントです。終値にもとづく値は、6日(火)朝の記事でお伝えします。
週明け5日の東京市場で、日経平均は大幅に反発し、午前の取引で7万円台に乗せました。取引時間中としては約3か月ぶりです。前週末に発表された米雇用統計が市場予想を大きく下回り、米国の早期の追加利上げ観測が後退したことで、投資家の買い意欲が強まりました。当サイトの日本株の恐怖と強欲指数(13時17分時点)は54と、前週末の46から上がり、「強欲」の区分まであと1ポイントのところにあります。この記事では、午前の値動きと指数の中身を整理し、植田日銀総裁の発言やオプションSQが控える今週の日程をまとめます。
掲載日:2026年10月5日(月)|日本株の指数は取引時間中の値で、終値までに変わります。米国株の指数はCNN Businessの公表値です。
この記事のポイント
- 日経平均は午前に1,728円15銭高の7万0037円61銭。取引時間中として約3か月ぶりに7万円台を回復しました。
- 当サイトの日本株の指数(取引時間中)は54。素値は約64と、当サイトの履歴で最も高い水準です。
- 6つの指標のうち5つで、実測値が過去1年の中央値より「強欲」寄りになりました。
- 今週は植田総裁の発言(6日)、主要企業の決算(8日)、オプションSQ(9日)が続き、12日は祝日で休場です。
① 5日(月)午前の日本市場:7万円台を回復
表1:5日午前の日本市場(日本経済新聞ほか)
| 項目 | 水準 | メモ |
|---|---|---|
| 日経平均(午前の終値) | 70,037.61円 | 前週末比+1,728.15円(+2.53%) |
| 日経平均(取引時間中の上げ幅) | 一時1,700円超 | 取引時間中として約3か月ぶりの7万円台 |
| TOPIX(午前の終値) | 4,138.57 | +47.57(+1.16%) |
| 東証プライムの騰落銘柄数(午前) | 値上がり837/値下がり657 | 横ばい58 |
| 日経平均への寄与 | アドバンテスト、東京エレクトロン | 2銘柄で700円超の押し上げ |
| 参考:日経平均の年初来高値 | 72,831.73円 | 6月22日(Yahoo!ファイナンス) |
日本経済新聞によると、2日発表の米雇用統計で労働市場の減速が明らかになり、FRBの早期の追加利上げ観測が後退しました。主要7か国(G7)が2日に石油備蓄の放出を決め、原油先物が下がったことも追い風になっています。値がさの半導体関連株に買いが集まり、海外勢とみられる先物買いも相場を支えました。ニッセイ基礎研究所の前山裕亮氏は、株価の上値を抑えていた世界的な金利上昇への懸念がいったん和らいだと指摘しています。
ただし、上昇の偏りは今日も見られます。日経平均の2.53%高に対しTOPIXは1.16%高で、値上がり銘柄は東証プライムの半分あまりでした。
表2:補足・先週の日経平均とTOPIX(週末の記事に未掲載だったTOPIXを追加)
| 前週末(9/25) | 今週末(10/2) | 週間の変化 | |
|---|---|---|---|
| 日経平均 | 66,364.20円 | 68,309.46円 | +1,945.26円(+2.93%) |
| TOPIX | 4,128.59 | 4,091.00 | −37.59(−0.91%) |
先週は日経平均が週間で2.93%上がった一方、TOPIXは0.91%下げていました。日経平均の上昇が、一部の値がさ株に大きく支えられていたことが分かります。
② 当サイトの指数:日本54、素値は約64
週末の記事では、5日に「中立」を保つには素値が約36以上、「強欲」(55以上)に入るには約66以上が必要と計算しました。13時17分時点の5日の素値は約64で、表示される指数は54です。「中立」は保ち、「強欲」にはわずかに届いていません。約64という素値は、当サイトの履歴(8月中旬以降)で最も高い値です。
表3:指数の計算に使う3営業日
| 3営業日の組み合わせ | 素値(概算) | 表示される指数 | |
|---|---|---|---|
| 2日(金)終値 | 9/30・10/1・10/2 | 41・49・49 | 46 |
| 5日(月)13時17分 | 10/1・10/2・10/5 | 49・49・64 | 54 |
表4:日本株の指数を構成する6指標(5日13時17分時点)
| 指標 | 現在の実測値 | 過去1年の中央値 | 過去1年の範囲 | 点数(3日平均) |
|---|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | +8.14% | +12.69% | −1.16%〜+26.06% | 23 極度の恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 21.73% | 27.13% | 12.47%〜42.59% | 77 極度の強欲 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | +5.50% | +3.71% | −10.66%〜+12.52% | 46 中立 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 66.93 | 56.91 | 34.58〜77.56 | 75 極度の強欲 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | +1.23% | +0.85% | −3.64%〜+4.59% | 51 中立 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | +9.52 | +5.33 | −11.71〜+19.17 | 57 強欲 |
指標の中身も大きく変わりました。「株価の強さ」(20営業日の騰落率は+5.50%)、「短期の過熱感」(RSIは66.93)、「為替(円)」(+1.23%)、「安全資産への選好」(+9.52)の4つで、実測値が過去1年の中央値を上回っています。「変動性」も中央値より低く(落ち着いた側)、6つのうち5つが中央値より「強欲」寄りです。一方、「市場モメンタム」は、日経平均が125日移動平均線を8.14%上回っていても点数は23と「極度の恐怖」の区分にとどまっています。この1年の上昇が、それほど急だったということです。
表5:6日の素値と、表示される指数の関係(5日の素値が現在の約64で終わった場合)
| 6日の素値 | 6日に表示される指数(3営業日の平均) | 区分 |
|---|---|---|
| 15 | 43 | 恐怖 |
| 21 | 45 | 中立 |
| 35 | 49 | 中立 |
| 45 | 53 | 中立 |
| 51 | 55 | 強欲 |
| 65 | 59 | 強欲 |
仮に5日の素値が今の水準のまま終わると、6日に「強欲」(55以上)に入るには6日の素値が約51以上、「中立」を保つには約21以上が必要です。5日の素値は取引時間中の値で、終値までに変わります。
③ 米国株の指数は31、日米差は+23
米国株の指数(2日の米国市場の終値時点)は31で、「恐怖」の区分が続いています。日米差は+23と、日本株の心理だけが先に持ち直している形です。米国では、雇用統計の鈍化で利上げ観測は後退したものの、「株価の強さ」と「株価の幅」はともに1と低いままで、上昇が一部の大型株に偏っていることを映しています。
④ 今週(10月5日〜9日)の注目日程
表6:今週の主な日程(株探・フィスコ・外為どっとコム)
| 日付 | 国内 | 海外 |
|---|---|---|
| 5日(月) | 臨時国会召集、高市首相の所信表明演説/9月の消費動向調査(14:00) | 米9月のISM非製造業景況指数/中国・韓国市場が休場 |
| 6日(火) | 植田日銀総裁の発言 | — |
| 週内 | 8月の景気動向指数(14:00)/新TOPIXの構成銘柄の発表 | FOMC議事録 |
| 8日(木) | ファーストリテイリング、セブン&アイ・ホールディングスの決算 | — |
| 9日(金) | オプションSQ/8月の家計調査(8:30)/9月の工作機械受注(15:00)/安川電機の決算 | 米10月のミシガン大学消費者信頼感指数(23:00)/韓国・台湾市場が休場 |
| 12日(月) | スポーツの日で東京市場は休場 | — |
外為どっとコムは、9月の東京都区部の消費者物価で物価上昇の加速が確認されたことから、6日の植田総裁の発言で追加利上げへの姿勢がどう示されるかが焦点になるとみています。フィスコは、臨時国会での所信表明演説をきっかけに財政拡張が意識され、国債利回りが一段と上昇する可能性にも警戒を促しています。
表7:各社の予想レンジ(参考)
| 出典 | 今週の日経平均の予想レンジ |
|---|---|
| フィスコ | 66,000〜70,000円 |
| 外為どっとコム | 66,000〜70,000円 |
| ザイ・オンライン(ラカンリチェルカ) | 67,000〜70,000円 |
各社が上限とみていた7万円に、週の初日の午前に届いた形です。予想レンジは各社の見立てであり、当サイトは値動きの予想を行いません。
7万円という数字は、それ自体に特別な意味があるわけではありませんが、節目の数字は人の判断に影響しやすいものです。
法人営業でも、月末に「あと少しで目標の大台」という場面では、普段ならしない値引きをしてでも数字を作りたくなることがあります。節目を超えたこと自体よりも、その数字がどんな取引で積み上がったのかのほうが、翌月には大事になります。
当サイトの日本株の指数は54と、8月の「極度の恐怖」から「強欲」の手前まで戻ってきました。ただし、今日の値は取引時間中のもので、上昇の中心はやはり一部の値がさ株です。終値でどこに落ち着くかを、明日の朝の記事でお伝えします。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑤ 用語ミニ解説
表8:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 強欲(恐怖と強欲指数) | 当サイトでは55〜74の区分。買いが優勢で、楽観が広がりやすい状態 |
| 値がさ株 | 株価の水準が高い銘柄。日経平均は株価の平均型のため、値がさ株の値動きの影響が大きい |
| 所信表明演説 | 首相が国会で、内閣の基本方針を示す演説 |
| 日次の素値 | 当サイトの用語。3営業日の平均をとる前の、その日だけの指数の値 |
今日のまとめ
- 日経平均は午前に1,728円高の7万0037円61銭と、取引時間中として約3か月ぶりに7万円台を回復しました。
- 当サイトの日本株の指数(取引時間中)は54で、「強欲」まであと1ポイントです。
- 先週は日経平均が週間+2.93%、TOPIXは−0.91%と、上昇の偏りが目立ちました。
- 今週は植田総裁の発言、主要企業の決算、オプションSQが続き、12日は休場です。
本記事は公開情報と当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。