日経平均は反落も7万円台を維持、それでも恐怖と強欲指数は66に上昇
日本66・米国45(10月8日朝)|Fear & Greed Index Japan
日米差(日本−米国):+21(日本株が上) 日米差+21は、8月12日以降でもっとも大きな差です。
7日(水)の日経平均は648円安の70,035円71銭と、3営業日ぶりに反落しました。前日までの2日間で2,400円近く上がった反動で、AI・半導体関連に利益確定の売りが出ています。ところが、当サイトの日本株の恐怖と強欲指数は、61から66へと上がりました。9月30日には「株価が大きく上がったのに指数が下がった」ことをお伝えしましたが、今回はその逆です。この記事では、7日の東京市場とFOMC議事録、米国市場を整理し、指数が上がった理由と、ファーストリテイリングの決算を控えたきょう8日の見どころをまとめます。
掲載日:2026年10月8日(木)朝|日本株の指数は7日の終値、米国株の指数は7日の米国市場の終値にもとづく値です。
この記事のポイント
- 7日の日経平均は648円27銭(0.92%)安の70,035円71銭。7万円台は保ちました。TOPIXは取引時間中に最高値を更新した後、下げて終えました。
- 株価は下がったのに、当サイトの日本株の指数は61から66へ上昇。3営業日の平均から低い日が外れたためです。
- FOMC議事録では、9月の利上げを19人全員が支持し、大多数が年末までにもう1回の利上げが適切になる可能性が高いとみていました。
- きょう8日に「強欲」を保つには、素値が約30以上あればよい計算です。
① 7日(水)の日本市場:利益確定売りで反落、7万円は維持
表1:10月7日の日本市場の主な数値(日本経済新聞・フィスコ)
| 指標 | 水準 | メモ |
|---|---|---|
| 日経平均(始値) | 70,582.11円 | 前日比−101.87円 |
| 日経平均(午前の終値) | 70,074.13円 | −609.85円 |
| 日経平均(終値) | 70,035.71円 | −648.27円(−0.92%)。3営業日ぶりの反落 |
| TOPIX(終値) | 4,154.11 | −29.45(−0.70%)。取引時間中に一時最高値を更新 |
| 東証プライムの騰落銘柄数 | 値下がり972/値上がり526 | 横ばい54。値下がりが約63% |
| 東証プライムの売買代金 | 約7兆6,713億円 | 概算 |
日本経済新聞によると、前日に3か月ぶりに7万円台を回復した達成感と短期的な過熱感から、アドバンテストや東京エレクトロン、ディスコなど値がさのAI・半導体関連が売られました。金利高を追い風に上がってきた銀行株の売りも目立ちました。それでも、企業業績への期待から日本株の先高観は根強く、日経平均は7万円に近づくと下げ渋っています。大和証券の坪井裕豪チーフストラテジストは、日経平均が7万円を固めるには、原油価格が1バレル80ドル台まで落ち着くことが1つの条件だと指摘しています。
② 日経平均は648円安、それでも指数が上がった理由
当サイトの日本株の指数は、直近3営業日の日次の素値(平均する前のその日の値)の平均です。7日の素値は前日より下がりましたが、平均に使う3日の組み合わせが入れ替わりました。
表2:3営業日の平均の入れ替わり
| 3営業日の組み合わせ | 素値(概算) | 平均(表示される指数) | |
|---|---|---|---|
| 6日の指数 | 2日・5日・6日 | 49・63・70 | 61 |
| 7日の指数 | 5日・6日・7日 | 63・70・64 | 66 |
7日の素値は約64と、6日の約70から下がりました。しかし、平均から外れた2日の素値(約49)がそれ以上に低かったため、平均は上がっています。9月30日には、日経平均が1,272円上がったのに、平均から高い日が外れたことで指数は39から38に下がりました。今回はちょうどその逆の動きです。3営業日の平均は、日々の振れをならす代わりに、このように株価の動きと逆に見える日が出ることがあります。
表3:8日の素値と、表示される指数の関係
| 8日の素値 | 8日に表示される指数(3営業日の平均) | 区分 |
|---|---|---|
| 10 | 48 | 中立 |
| 20 | 51 | 中立 |
| 30 | 55 | 強欲 |
| 50 | 61 | 強欲 |
| 70 | 68 | 強欲 |
| 90 | 75 | 極度の強欲 |
8日の指数は、6日・7日・8日の3営業日の平均です。「強欲」を保つには8日の素値が約30以上あればよく、「極度の強欲」(75以上)に入るには約90以上が必要です。6日と7日の素値が高いため、8日に大きく下げても「強欲」の区分は保たれやすい計算です。
③ 指数の内訳:6つのうち4つが「極度の強欲」
表4:日本株の指数を構成する6指標(7日終値時点)
| 指標 | 7日の実測値 | 過去1年の中央値 | 過去1年の範囲 | 点数(3日平均) |
|---|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | +8.03% | +12.49% | −1.16%〜+26.06% | 27 恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 22.28% | 27.13% | 13.11%〜42.59% | 81 極度の強欲 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | +4.97% | +3.71% | −10.66%〜+12.52% | 70 強欲 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 65.46 | 56.91 | 34.58〜77.56 | 83 極度の強欲 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | +3.12% | +0.86% | −3.64%〜+4.59% | 80 極度の強欲 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | +8.95 | +5.33 | −11.71〜+19.17 | 79 極度の強欲 |
6つの指標のうち4つ(変動性、短期の過熱感、為替、安全資産への選好)が「極度の強欲」の区分に入りました。「為替(円)」は、ドル円が20営業日前より3.12%円安の水準にあり、点数は80です。「市場モメンタム」だけは27と「恐怖」の区分で、日経平均が125日移動平均線を8.03%上回っていても、過去1年の中央値(+12.49%)には届いていません。
④ FOMC議事録と7日(水)の米国市場
表5:FOMC議事録(9月分)のポイント
| 項目 | 内容 | 出典 |
|---|---|---|
| 対象の会合 | 9月15〜16日(政策金利を3.75〜4.00%へ0.25%引き上げ) | みんかぶ |
| 利上げへの賛否 | 19人の参加者全員が利上げの決定を支持 | 野村證券・みんかぶ |
| 今後の見通し | 大多数の参加者が、年末までにもう1回の追加利上げが適切になる可能性が高いとの意見 | 野村證券 |
| 市場の反応 | 限定的 | 野村證券 |
表6:7日の米国市場
| 項目 | 7日(米国時間) | メモ |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 51,179.87ドル −341.41(−0.66%) | 5日ぶりに反落 |
| S&P500 | 7,801.77 −17.16(−0.22%) | — |
| ナスダック総合 | 27,538.69 −61.20(−0.22%) | — |
| シカゴ日経平均先物 | 69,845円 | 大阪の取引終了時点比−515円(みんかぶ) |
野村證券によると、サウジアラビアとフーシ派の戦闘の激化や、ウクライナによるロシアの石油施設への攻撃で原油の供給不安が再燃し、10年債利回りの上昇が嫌気されて主要指数はそろって下落しました。米国株の指数は47から45に下がり、「中立」の区分の下限にとどまっています。
表7:米国株の指数の7つの内訳の変化
| 米国株の指標(CNN公表値) | 6日 | 7日 | 7日の区分 |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム | 72 | 64 | 強欲 |
| 株価の強さ | 2 | 2 | 極度の恐怖 |
| 株価の幅 | 2 | 2 | 極度の恐怖 |
| プット/コール | 34 | 30 | 恐怖 |
| 市場の変動性 | 50 | 50 | 中立 |
| ジャンクボンド需要 | 95 | 93 | 極度の強欲 |
| 安全資産への需要 | 77 | 71 | 強欲 |
⑤ きょう10月8日(木)の見どころ
表8:8日の見どころ
| 項目 | 内容 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 寄り付き | シカゴ日経平均先物は69,845円 | 7万円を割って始まるか |
| 決算 | ファーストリテイリング、セブン&アイ・ホールディングス(取引終了後) | 日経平均への影響が大きいファーストリテイリングの業績と見通し |
| あす9日 | オプションSQ | SQ前の需給 |
| 12日(月) | スポーツの日で休場 | 3連休前の持ち高調整 |
| 当サイトの指数 | 日本66(強欲)・米国45(中立) | 日本株が「強欲」を保つには素値が約30以上 |
7日は日経平均が下がったのに、当サイトの指数は上がりました。仕組みを説明すれば理由ははっきりしていますが、数字だけを見た方には不思議に映ったかもしれません。
法人営業でも、繁忙期の受注を見込んで仕入れを増やすときは、思ったほど売れなかった場合に在庫をどう処分するかも同時に考えておきます。見込みが当たっているときほど、外れたときの備えがおろそかになりやすいからです。
当サイトの日本株の指数は66で、6つの指標のうち4つが「極度の強欲」に入りました。7日は値下がり銘柄が6割を超え、短期的な過熱感を指摘する声も出ています。指数が高い位置にあるいまこそ、数字の熱さと、その裏付けの両方を見ていきたいと思います。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑥ 用語ミニ解説
表9:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| FOMC議事録 | 米連邦公開市場委員会の会合の議論の内容をまとめた資料。会合の約3週間後に公表される |
| 利益確定売り | 値上がりした株を売って、利益を確定させること |
| 極度の強欲(恐怖と強欲指数) | 当サイトでは75〜100の区分。楽観が極端に広がり、過熱感が意識される状態 |
| 日次の素値 | 当サイトの用語。3営業日の平均をとる前の、その日だけの指数の値 |
今日のまとめ
- 7日の日経平均は648円安の70,035円71銭と反落しましたが、7万円台は保ちました。
- 株価は下がったのに、当サイトの指数は61から66に上昇。3営業日の平均から低い日が外れたためです。
- FOMC議事録では19人全員が9月の利上げを支持。米国株は小幅に下げ、米国株の指数は45です。
- きょうはファーストリテイリングの決算、あすはオプションSQが控えています。
本記事は公開情報と当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。