日経平均は週間721円高で4週続伸、恐怖と強欲指数は46から59へ「強欲」で越週
週間まとめ(10月5日〜9日)|Fear & Greed Index Japan
日米差(日本−米国):+14(日本株が上) 日本株の指数は1週間で+13、米国株の指数は+5。日米差は+14です。
10月5日(月)から9日(金)までの1週間、日経平均は週間で721円高の69,030円92銭となり、4週続けて上がりました。週の前半は米国の利上げ観測の後退と半導体株の上昇で一時7万円台に乗せましたが、7日からは利益確定売りが続き、3日続落で週を終えています。当サイトの日本株の恐怖と強欲指数は46から59に上がり、「強欲」の区分で週末を迎えました。この記事では、1週間の動きと9日のSQ、指数の内訳の変化、米国市場を振り返り、3連休明けの来週(13日〜16日)の見どころをまとめます。
掲載日:2026年10月11日(日)|日本株の指数は9日の終値、米国株の指数は9日の米国市場の終値にもとづく値です。12日(月)はスポーツの日で東京市場は休場です。
この記事のポイント
- 日経平均は週間721円(1.1%)高の69,030円92銭で4週続伸。ただし週足は上ヒゲの長い形で、7万円台は2日しか保てませんでした。
- 当サイトの日本株の指数は46から59へ。週の半ばに66まで上がった後、3日平均の入れ替わりで下がっています。
- 9日はファーストリテイリングが最高益の決算でも4.04%安となり、日経平均を約244円押し下げました。
- 3連休明けの13日に「強欲」を保つには、素値が約50以上必要です。来週は米9月CPI(14日)と半導体大手の決算が焦点です。
① 今週の日経平均と指数:前半は7万円台、後半は3日続落
表1:10月5日〜9日の日経平均と恐怖と強欲指数(日経平均は株探・日本経済新聞、米国の指数はCNN)
| 日付 | 日経平均(終値) | 前日比 | 日本の指数 | 米国の指数 | 主な材料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/5(月) | 69,946.86 | +1,637.40 | 54 中立 | 43 恐怖 | 米雇用統計の弱さで早期利上げ観測が後退、半導体が上昇。一時7万円台 |
| 10/6(火) | 70,683.98 | +737.12 | 61 強欲 | 47 中立 | ナスダックの最高値を受け、約3か月ぶりに終値で7万円台 |
| 10/7(水) | 70,035.71 | −648.27 | 66 強欲 | 45 中立 | 半導体に利益確定売り。指数は平均の入れ替わりで上昇 |
| 10/8(木) | 69,042.11 | −993.60 | 63 強欲 | 38 恐怖 | 大型株に売りが続き7万円割れ。終値が安値 |
| 10/9(金) | 69,030.92 | −11.19 | 59 強欲 | 45 中立 | 朝方は約900円安も下げ渋り。ファーストリテイリングが4%安 |
株探によると、5日は米雇用統計が弱い内容だったことで米国の早期利上げ観測が後退し、半導体株を中心に1,637円上がりました。6日はナスダックの最高値更新を受けて続伸し、約3か月ぶりに終値で7万円台に乗せています。しかし7日以降は、短期間で大きく上がった反動から半導体などの大型株に利益確定売りが出ました。8日には台湾積体電路製造(TSMC)の月次売上高も嫌気され、993円安で7万円を割り込んでいます。
週間では721円高と、4週続けて上がりました。ただし、株探は週足が上ヒゲの比較的長い形になったと指摘しています。一時7万円台に乗せたものの、その水準を保てずに押し戻されたことを示す形です。
② 9日(金)の東京市場:朝方の約900円安から下げ渋り
表2:10月9日の日本市場の主な数値(フィスコ・ウエルスアドバイザー)
| 指標 | 水準 | メモ |
|---|---|---|
| 日経平均(終値) | 69,030.92円 | −11.19円(−0.02%)。3日続落 |
| 日経平均(安値) | 68,150.02円 | 前日比−892.09円 |
| 日経平均(高値) | 69,143.45円 | 前日比+101.34円。一時プラスに |
| TOPIX(終値) | 4,104.81 | +13.35(+0.33%)。日経平均と逆に上昇 |
| オプションSQ(10月限) | 68,465.23円 | 市場推定値。終値はSQ値を上回る |
| ファーストリテイリング | 71,780円 | −3,020円(−4.04%)。日経平均を約244円押し下げ |
9日は、前日の米国市場でナスダックが下がったことを受けて大きく下げて始まり、一時は892円安の68,150円まで売られました。フィスコによると、前の2日間で1,600円を超えて下がっていたことから押し目買いが入り、取引終了の間際には一時プラスに転じています。3連休を前に、中東情勢の不透明感から買いを手控える動きもあり、終値は11円安でした。
値下がりで目立ったのは、8日に決算を発表したファーストリテイリングです。2026年8月期は5期連続の最高益でしたが、株価は4.04%下がり、1銘柄で日経平均を約244円押し下げました。ソフトバンクグループも約192円分の押し下げ要因です。一方、アドバンテスト(約147円)と東京エレクトロン(約129円)は押し上げに回りました。日本経済新聞は、最高益でも売られたことを「業績相場に黄信号」と報じています。
③ 当サイトの指数:66をピークに3日平均で下がる
当サイトの日本株の指数は、直近3営業日の日次の素値(平均する前のその日の値)の平均です。今週の素値の動きを並べると、指数の山の形が見えてきます。
表3:日次の素値と表示される指数の推移
| 日付 | 日次の素値(概算) | 表示される指数(3営業日の平均) |
|---|---|---|
| 10/2(金) | 49 | 46 中立 |
| 10/5(月) | 63 | 54 中立 |
| 10/6(火) | 70 | 61 強欲 |
| 10/7(水) | 64 | 66 強欲 |
| 10/8(木) | 55 | 63 強欲 |
| 10/9(金) | 59 | 59 強欲 |
素値のピークは6日の約70で、8日には約55まで下がりました。9日の素値は約59と8日より持ち直しています。それでも表示される指数が63から59に下がったのは、平均から外れた6日の素値(約70)が9日より高かったためです。9日の朝の記事では、9日に「強欲」を保つには素値が約44以上必要と試算していましたが、実際の素値はそれを上回りました。
表4:6指標のその日だけの点数(parts)の1週間の変化
| 指標 | 10/2(金) | 10/9(金) | 1週間の変化 |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム | 19 | 19 | ±0 |
| 変動性 | 73 | 87 | +14 |
| 株価の強さ | 31 | 56 | +25 |
| 短期の過熱感 | 67 | 61 | −6 |
| 為替(円) | 69 | 87 | +18 |
| 安全資産への選好 | 43 | 65 | +22 |
1週間で大きく上がったのは「株価の強さ」(+25)、「安全資産への選好」(+22)、「為替(円)」(+18)、「変動性」(+14)です。「市場モメンタム」は19で変わらず、日経平均が125日移動平均線を上回っていても、過去1年の中で見れば高い水準ではありません。
④ 9日終値時点の内訳:「極度の強欲」は2つに減少
表5:日本株の指数を構成する6指標(9日終値時点)
| 指標 | 9日の実測値 | 過去1年の中央値 | 過去1年の範囲 | 点数(3日平均) |
|---|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | +6.07% | +12.45% | −1.16%〜+26.06% | 22 極度の恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 21.02% | 27.13% | 13.11%〜42.59% | 82 極度の強欲 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | +4.10% | +3.60% | −10.66%〜+12.52% | 53 中立 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 59.80 | 56.91 | 34.58〜77.56 | 66 強欲 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | +2.47% | +0.86% | −3.64%〜+4.59% | 91 極度の強欲 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | +7.15 | +5.33 | −11.71〜+19.17 | 65 強欲 |
3日平均の点数で「極度の強欲」に入っているのは、変動性(82)と為替(91)の2つです。8日時点で75だった「短期の過熱感」は66に下がり、RSIは59.80と過去1年の中央値(56.91)に近づきました。週の前半に指摘されていた過熱感は、3日続落でかなり和らいだと言えます。一方、「為替(円)」はドル円が20営業日前より2.47%円安の水準にあり、引き続き指数を支えています。
⑤ 米国市場:週間で3指数そろって上昇、指数は45に戻る
表6:9日の米国市場(みんかぶ・OANDA・フィスコ)
| 項目 | 9日(米国時間) | メモ |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 51,654.95ドル +423.31(+0.83%) | 週間+0.93% |
| ナスダック総合 | 27,366.17 +172.83(+0.64%) | 週間+0.64%。4週続伸 |
| ミシガン大学消費者信頼感指数(10月速報) | 46.3 | 予想47.6、前回48.1 |
| 1年先の予想インフレ率(同) | 4.7% | 予想4.8%、前回4.6% |
| シカゴ日経平均先物 | 69,125円 | 大阪の取引終了時点比−345円 |
みんかぶによると、8日にAI関連株の重荷となったオープンAIの売上高をめぐる報道について、年末には年換算の売上高が700億ドルに達する可能性があるとの報道が出て、懸念が和らぎました。ダウ平均は423ドル高、ナスダックも上昇し、週間では主要3指数がそろって上がっています。一方、ミシガン大学消費者信頼感指数は46.3と予想を下回り、ドル円は158円39銭から158円32銭へわずかに円高に振れました。
米国株の指数は38から45に戻り、「恐怖」から「中立」の区分に入りました。「市場モメンタム」が50から73に、「安全資産への需要」が46から61に上がっています。ただ、「株価の強さ」(5)と「株価の幅」(3)はほぼゼロのままで、上がっている銘柄の広がりは乏しい状態が続いています。
表7:米国株の指数の7つの内訳の変化
| 米国株の指標(CNN公表値) | 8日 | 9日 | 9日の区分 |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム | 50 | 73 | 強欲 |
| 株価の強さ | 3 | 5 | 極度の恐怖 |
| 株価の幅 | 3 | 3 | 極度の恐怖 |
| プット/コール | 31 | 35 | 恐怖 |
| 市場の変動性 | 50 | 50 | 中立 |
| ジャンクボンド需要 | 84 | 88 | 極度の強欲 |
| 安全資産への需要 | 46 | 61 | 強欲 |
⑥ 来週(10月13日〜16日)の見どころ
表8:来週の主な予定(株探・フィスコ・外為どっとコム)
| 日付 | 主な予定 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 12日(月) | スポーツの日で東京市場は休場(米国株式市場は取引あり) | 連休中の米国株と為替の動き |
| 13日(火) | IMF世界経済見通し | 日本の成長率見通しと海外投資家の資金配分 |
| 14日(水) | 米9月消費者物価指数(CPI)、中国9月CPI・PPI、ASML決算 | 米国の利上げ観測と長期金利 |
| 15日(木) | TSMC決算、日本8月機械受注、米9月生産者物価指数・小売売上高 | AI・半導体関連の見通し |
| 16日(金) | 米9月鉱工業生産、植田日銀総裁の挨拶 | 日銀の利上げに関する発言 |
来週の最大の焦点は14日の米9月CPIです。フィスコは、市場予想並みにとどまれば10月の利上げ観測が後退して株式市場にはプラスに、上振れすれば長期金利の上昇を通じてリスク要因になるとみています。半導体ではASML(14日)とTSMC(15日)の決算が控えており、今週売られたAI・半導体関連が持ち直すかどうかの材料になります。日経平均の来週の予想レンジは、ダイヤモンド・ザイが67,000〜70,000円、フィスコが67,000〜71,000円としています。
表9:13日の素値と、表示される指数の関係(概算)
| 13日の素値 | 13日に表示される指数(3営業日の平均) | 区分 |
|---|---|---|
| 10 | 41 | 恐怖 |
| 20 | 45 | 中立 |
| 35 | 50 | 中立 |
| 50 | 55 | 強欲 |
| 65 | 60 | 強欲 |
| 80 | 65 | 強欲 |
3連休明けの13日(火)の指数は、8日・9日・13日の3営業日の平均です。平均から7日の素値(約64)が外れるため、「強欲」を保つには13日の素値が約50以上必要で、「中立」以上にとどまるには約20以上あればよい計算です。連休中の米国株や為替の動きが、そのまま13日の素値に反映されやすい点に注意が必要です。素値は各指標の点数を丸めた値から求めた概算のため、境目の前後では1ポイントずれることがあります。
今週いちばん印象に残ったのは、ファーストリテイリングが過去最高益を発表した翌日に4%下がったことです。決算の中身は良くても、株価はすでにその良さを織り込んでいた、ということなのでしょう。
法人営業でも、年間目標を達成したのに評価が思ったほど上がらないことがあります。周りの期待がもっと高いところにあると、「達成した」だけでは驚きにならないからです。株価も同じで、見られているのは実績そのものより、期待との差なのだと感じます。
当サイトの指数は59と「強欲」の区分にありますが、6つのうち「極度の強欲」は2つに減り、過熱感はかなり冷めました。3連休明けは米CPIと半導体決算が続きます。期待と結果の差がどちらに出るかを、指数の動きと一緒に見ていきたいと思います。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑦ 用語ミニ解説
表10:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 週足の上ヒゲ | 1週間の値動きを1本で表したローソク足で、高値から終値までの部分。長いほど高い水準で売りに押されたことを示す |
| SQ値(特別清算指数) | 先物・オプションの最終的な精算に使う値。日経平均の構成銘柄の、SQ日の寄り付きの価格で算出される |
| 寄与度 | ある銘柄の値動きが日経平均を何円分動かしたかを示す値。株価の高い銘柄ほど影響が大きい |
| 日次の素値 | 当サイトの用語。3営業日の平均をとる前の、その日だけの指数の値 |
今週のまとめ
- 日経平均は週間721円高の69,030円92銭で4週続伸。7万円台は6日・7日の2日で手放しました。
- 当サイトの日本株の指数は46から59に上昇。66をピークに下がりましたが、「強欲」の区分で週を終えました。
- ファーストリテイリングは最高益でも4.04%安。期待の高さが株価の重荷になりました。
- 米国株の指数は45で「中立」。来週は米CPI(14日)とASML・TSMCの決算が焦点です。
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