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日経平均3,318円安で6日続落、恐怖と強欲指数は52から40の「恐怖」に急低下
下げ幅は過去3番目(10月16日)|Fear & Greed Index Japan

2026年10月15日(木)の終値時点|米国株は15日の米国市場の終値時点
日本株日経225ほか(当サイト算出)
40
恐怖▼ 前日比 −12
前日 521週間前 661か月前 26
米国株S&P500基準(CNN Business)
32
恐怖― 前日比 ±0
前日 321週間前 401か月前 28

日米差(日本−米国):+8(日本株が上) 日本株の指数が「恐怖」の区分に入るのは10月1日以来です。1週間前(66)からは26ポイント下がりました。

15日(木)の日経平均は3,318円34銭安の64,425円95銭と6日続落しました。下げ幅は過去3番目の大きさで、約1か月ぶりに6万5,000円を割り込んでいます。米9月CPIの上振れによる利上げ観測に加え、米AIインフラ企業の社債急落をきっかけに、AI関連の巨額投資への警戒が一気に強まりました。当サイトの日本株の恐怖と強欲指数は52から40に下がり、「恐怖」の区分に入りました。1週間前の66からは26ポイントの低下です。この記事では、急落の中身と要因、指数の内訳、TSMCの決算、夜間の米国市場を整理し、きょう16日の見どころをまとめます。

掲載日:2026年10月16日(金)朝|日本株の指数は15日の終値、米国株の指数は15日の米国市場の終値にもとづく値です。

この記事のポイント

  • 15日の日経平均は3,318円34銭(4.90%)安の64,425円95銭。下げ幅は過去3番目で、一時3,651円安まで売られました。
  • 野村證券は急落の要因として、米CPIの上振れ、米コアウィーブの社債急落、決算シーズンの変動の3つを挙げています。
  • 当サイトの日本株の指数は52から40へ。15日だけの素値は約24と、9月中旬以来の低さです。
  • 夜間の米国市場では長期金利が下がり、ダウ平均は556ドル高。大阪の夜間取引で日経平均先物は65,850円に戻しています。

① 15日(木)の日本市場:3,318円安、6万5,000円割れ

表1:10月15日の日本市場の主な数値(フィスコ)

指標水準メモ
日経平均(始値)66,880.37円前日比−863.92円
日経平均(安値)64,092.74円前日比−3,651.55円
日経平均(終値)64,425.95円−3,318.34円(−4.90%)。6日続落
10月6日の高値からの下げ約6,706円フィスコの日経平均テクニカルより
東証プライムの騰落値上がり36.3%/値下がり61.0%—
東証プライムの売買代金約10兆1,401億円10兆円を超える大商い

フィスコによると、前日の米国市場でナスダックやフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大きく下げた流れを受け、アドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなど値がさの半導体関連が売られました。電子部品にも売りが広がり、業種別では非鉄金属、電気機器、ガラス・土石製品が下落しています。一方、医薬品、不動産業、小売業は上がり、ファーストリテイリングや良品計画、中外製薬などは値上がりしました。売られたのはAI・半導体関連が中心で、景気の影響を受けにくい業種には買いが入っています。

表2:急落の3つの要因(野村證券)

要因内容
① 米9月CPIの上振れコアCPIが予想を上回り、追加利上げ観測と米長期金利の上昇につながった
② 米コアウィーブの社債急落AIインフラを手がける同社の社債が大きく下がり、AI関連の巨額投資の負担への警戒が強まった。野村證券は最大の要因とみている
③ 決算シーズンの変動TSMCの決算発表が取引時間中に控えており、リスクを避ける動きが強まった

野村證券によると、15日の終値時点で日経平均の予想PER(株価収益率)は15.0倍でした。読売新聞は、3,318円の下げ幅が過去3番目の大きさだったと伝えています。フィスコのテクニカル分析では、日経平均は下向きに転じた25日移動平均線(66,483円75銭)を下回りましたが、25日線からの下方乖離率は−3.10%で、強い反発が起きやすいとされる5%前後にはまだ距離があります。

② 当サイトの指数は52から40へ、1日で12ポイント低下

表3:3営業日の平均の入れ替わり

3営業日の組み合わせ素値(概算)平均(表示される指数)
14日の指数9日・13日・14日59・49・4852
15日の指数13日・14日・15日49・48・2440

15日の素値は約24と、前日の約48から大きく下がりました。素値がこの水準になるのは、9月15日(約24)以来です。3営業日の平均をとっているため表示される指数は40にとどまっていますが、15日だけで見れば「極度の恐怖」(24以下)との境目にあたる水準でした。

表4:6指標のその日だけの点数(parts)の変化

指標14日15日変化
市場モメンタム110−11
変動性7944−35
株価の強さ4529−16
短期の過熱感384−34
為替(円)7956−23
安全資産への選好4729−18

その日だけの点数を見ると、「変動性」が79から44に、「短期の過熱感」が38から4に急低下しました。日経平均が1日で約5%下がったことで、値動きの荒さと売られすぎの両方が一気に表れた形です。「市場モメンタム」は0となり、15日時点で日経平均は125日移動平均線を1.43%下回りました。この乖離率は過去1年で最も低い値です。

③ 指数の内訳:6指標すべてが下がる

表5:日本株の指数を構成する6指標(15日終値時点)

指標15日の実測値過去1年の中央値点数(3日平均、14日→15日)区分
市場モメンタム
125日移動平均線との乖離率
−1.43%+12.31%14→8(−6)極度の恐怖
変動性
20日変動率(年率)
28.11%27.32%82→67(−15)強欲
株価の強さ
20営業日の騰落率
+0.48%+3.51%49→40(−9)恐怖
短期の過熱感
RSI(14日)
39.5456.5546→27(−19)恐怖
為替(円)
ドル円の20営業日の変化
+1.09%+0.87%85→75(−10)極度の強欲
安全資産への選好
株と国債の20営業日の騰落率の差(pt)
+1.50+5.2154→42(−12)恐怖

3日平均の点数は、6つの指標すべてが前日より下がりました。20日変動率は28.11%と過去1年の中央値(27.32%)を上回り、「変動性」は82から67に下がっています。RSIは39.54まで下がり、「短期の過熱感」は27と「恐怖」の区分に入りました。これまで指数を支えてきた「為替(円)」も、ドル円の20営業日の変化が+1.09%まで縮み、85から75に下がっています。

④ TSMCの決算:純利益68.7%増で過去最高

表6:TSMCの決算(ビジネス+IT・XenoSpectrum)

項目7〜9月期(実績)メモ
売上高1兆4,942億台湾ドル(約467.2億ドル)前年同期比+50.9%。会社予想の上限を約2%上回る
純利益7,630億台湾ドル前年同期比+68.7%。過去最高
粗利益率66.4%会社予想(65〜67%)の範囲内。2026年で初めて上限に届かず
10〜12月期の売上高見通し523億〜543億ドル粗利益率は65〜67%
2026年の設備投資600億〜640億ドル据え置き

TSMCの7〜9月期は、売上高・純利益とも過去最高でした。AI向けの需要が強く、最先端の2ナノ品の売上比率は8%になっています。一方で、粗利益率は会社予想の範囲内にとどまり、2026年に入って初めて上限に届きませんでした。2ナノの立ち上げや海外工場の費用が重荷とされています。ブルームバーグは、好決算でもAI投資への懸念は拭えていないと伝えています。ASML、ファーストリテイリングに続き、「良い決算でも株価の追い風になりにくい」状況が続いています。

⑤ 15日(木)の米国市場:金利低下でダウは556ドル高

表7:米国の経済指標(フィスコ。前回は改定値)

項目結果市場予想前回
米9月PPI(前月比)+1.3%+0.6%+0.5%
米9月PPI(前年比)+6.3%+5.4%+5.6%
米9月コアPPI(前年比)+5.0%+4.4%+4.8%
米9月小売売上高(前月比)+0.8%+0.3%+1.3%

表8:15日の米国市場など(フィスコ・OANDA)

項目15日(米国時間)メモ
ダウ平均52,177.69ドル
+556.21
4営業日ぶりに反発
ナスダック総合26,713.03
+20.16
序盤の下げから小幅高に
米10年債利回り5.06%−0.13ポイント(OANDA)
WTI原油先物(11月限)97.60ドル
+2.51(+2.64%)
5日続伸
ドル円158円09銭安値157円55銭
日経平均先物(大阪・夜間取引)65,850円日中取引の終値比+1,050円(OANDA)

米9月の生産者物価指数(PPI)は前年比+6.3%と約4年ぶりの高い伸びで、小売売上高も予想を上回りました。ただ、フィスコによると、AIブームへの懸念から安全資産の米国債が買われ、長期金利は下がりました。これを好感してダウ平均は556ドル高と反発しています。エヌビディアの最高経営責任者がコアウィーブの資金調達コストは下がっていると擁護したことで同社株が持ち直し、ナスダックも小幅高に転じました。一方、イランによるホルムズ海峡での船舶攻撃などが伝わり、原油先物は97ドル台まで上がっています。

表9:米国株の指数の7つの内訳の変化

米国株の指標(CNN公表値)14日15日15日の区分
市場モメンタム3643恐怖
株価の強さ1010極度の恐怖
株価の幅810極度の恐怖
プット/コール2623極度の恐怖
市場の変動性4350中立
ジャンクボンド需要5951中立
安全資産への需要4633恐怖

米国株の指数は32で変わらず、「恐怖」の区分にあります。「市場モメンタム」は36から43に戻った一方、「安全資産への需要」は46から33に下がりました。株式から債券への資金の移動が、指数にも表れています。

⑥ きょう10月16日(金)の見どころ

表10:16日の見どころ(ダイヤモンド・ザイ・OANDA)

時間(日本時間)項目見るポイント
寄り付き夜間の日経平均先物は65,850円前日の急落からどこまで戻すか
日中ウォーシュFRB議長の発言CPI・PPIの上振れを受けた利上げへの姿勢
15:30植田日銀総裁の挨拶(内田副総裁が代読)日銀の利上げに関する考え方
22:15米9月鉱工業生産米国の製造業の動き
週末今週1週間の振り返り当サイトでは週末に週間まとめを掲載します

表11:16日の素値と、表示される指数の関係(概算)

16日の素値16日に表示される指数(3営業日の平均)区分
024極度の恐怖
225恐怖
2532恐怖
4539恐怖
6245中立
8051中立

16日の指数は、14日・15日・16日の3営業日の平均です。「中立」に戻るには16日の素値が約62以上必要で、多くの場合は「恐怖」の区分にとどまる計算です。「極度の恐怖」に入るのは、素値が約2を下回る場合に限られます。素値は概算のため、境目の前後では1ポイントずれることがあります。

運営者のひとことFear & Greed Index Japan 運営事務局

1週間前、当サイトの指数は66で「強欲」の区分にありました。それが15日には40の「恐怖」です。指数の数字が大きく動くときほど、何が動かしたのかを落ち着いて分けて見ることが大切だと感じます。

15日に売られたのは半導体や電子部品が中心で、医薬品や小売には買いが入っていました。法人営業でも、ある業界の取引先からの発注が一斉に止まったとき、すべての取引先に同じ対応をするのではなく、どの業界で何が起きているのかを先に確かめます。原因が一部にあるなら、打つ手もそこに絞れるからです。

夜間の先物は1,050円戻していますが、AI投資への警戒が解けたわけではありません。週末にあらためて1週間の動きを振り返ります。

※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。

⑦ 用語ミニ解説

表12:この記事に出てきた用語

用語意味
PPI(生産者物価指数)企業が出荷するモノやサービスの価格の動きを示す統計。消費者物価の先行きを見る手がかりになる
予想PER(株価収益率)株価が、今後12か月の予想1株利益の何倍かを示す指標。低いほど割安とされる
25日移動平均線からの乖離率株価が過去25日の平均からどれだけ離れているかを示す割合。マイナスが大きいほど売られすぎが意識される
日次の素値当サイトの用語。3営業日の平均をとる前の、その日だけの指数の値

今日のまとめ

  1. 15日の日経平均は3,318円安の64,425円95銭。下げ幅は過去3番目で、6日続落です。
  2. 当サイトの日本株の指数は52から40の「恐怖」に。6指標すべてが下がりました。
  3. TSMCは純利益68.7%増の過去最高でしたが、AI投資への懸念は残っています。
  4. 夜間はダウ平均が556ドル高と反発し、夜間の日経平均先物は65,850円です。
出典:日経平均は大幅続落、米CPI上振れと半導体安が投資家心理の重荷(フィスコ、10/15)/日経平均テクニカル:大幅に6日続落(フィスコ、10/15)/日経平均株価65,000円割れ 株価急落につながった3つの要因(野村證券、10/15)/日経平均6日続落(読売新聞、10/15)/台湾TSMC、7~9月期決算(ビジネス+IT、10/15)/TSMC7〜9月期(XenoSpectrum、10/15)/TSMC、売上高見通しが予想上回る(ブルームバーグ、10/15)/【市場反応】米9月PPIは加速し4年ぶり高水準(フィスコ、10/15)/15日の米国市場ダイジェスト(フィスコ、10/16)/NYマーケットダイジェスト・15日(OANDA、10/16)/為替相場の注目材料スケジュール(ダイヤモンド・ザイ)/当サイトの恐怖と強欲指数(2026年10月16日 07:59更新)/CNN Business(Fear & Greed Index)。数値は各社の公表時点のもので、後日修正される場合があります。

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