日経平均は407円安で反落、恐怖と強欲指数は26で「極度の恐怖」寸前
一時1,400円超安から下げ渋り(10月20日)|Fear & Greed Index Japan
日米差(日本−米国):+3(日本株が上) 日本株の指数は、19日の昼の記事でお伝えした取引時間中の値(26)と同じ水準で確定しました。
19日(月)の日経平均は407円安の64,916円70銭と反落しました。先週末の米国市場で半導体株が売られた流れを受け、朝方は一時1,492円安の63,831円まで下げましたが、後場は押し目買いが入って下げ幅を大きく縮めています。当サイトの日本株の恐怖と強欲指数は34から26に下がり、「極度の恐怖」(24以下)まであと2ポイントです。夜間の米国市場では、AI関連の債務への懸念が和らいでナスダックが反発し、米国株の指数も18から23に戻りました。この記事では、19日の東京市場、指数の内訳、米国市場を整理し、きょう20日の見どころをまとめます。
掲載日:2026年10月20日(火)朝|日本株の指数は19日の終値、米国株の指数は19日の米国市場の終値にもとづく値です。
この記事のポイント
- 19日の日経平均は407円59銭安の64,916円70銭。一時1,492円安まで売られましたが、下げ幅の7割以上を取り戻しました。
- 5日移動平均線が25日移動平均線を下回る短期のデッドクロスが出ました(フィスコ)。
- 当サイトの日本株の指数は34から26へ。米国株の指数は18から23へと、日米とも「恐怖」の水準です。
- 20日に「恐怖」の区分を保つには、素値が約20以上あればよい計算です。
① 19日(月)の日本市場:朝方1,492円安から下げ渋る
表1:10月19日の日本市場の主な数値(フィスコ)
| 指標 | 水準 | メモ |
|---|---|---|
| 日経平均(始値) | 64,819.56円 | 前週末比−504.73円 |
| 日経平均(安値) | 63,831.78円 | 前週末比−1,492.51円 |
| 日経平均(終値) | 64,916.70円 | −407.59円(−0.62%)。反落 |
| 東証プライムの騰落 | 値上がり40.0%/値下がり56.2% | TOPIXは小幅高 |
| 東証プライムの売買代金 | 約6兆7,835億円 | 概算 |
| 25日移動平均線からの乖離率 | −2.27% | フィスコの日経平均テクニカルより |
フィスコによると、先週末の米国市場でコアウィーブが再び下げてAI関連の債務への懸念が強まったことや、原油高を受けて、朝方は半導体・AI関連を中心に売りが膨らみました。後場は日経平均先物や一部のAI関連株に押し目買いが入り、下げ幅を縮めています。業種別では鉱業、海運、石油・石炭製品が上がり、非鉄金属、電気機器、繊維が下がりました。東京エレクトロン、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループが下げた一方、リクルートやKDDI、伊藤忠商事などは値上がりしています。
テクニカル面では、日経平均の日中の高値は8営業日続けて切り下がり、5日移動平均線が25日移動平均線を下回る短期のデッドクロスが出ました。一方で、下ヒゲの長いローソク足となり、フィスコは64,000円前後に買い需要があることを示す形とみています。
② 当サイトの指数は34から26へ、「極度の恐怖」まであと2ポイント
表2:3営業日の平均の入れ替わり
| 3営業日の組み合わせ | 素値(概算) | 平均(表示される指数) | |
|---|---|---|---|
| 16日の指数 | 14日・15日・16日 | 48・25・29 | 34 |
| 19日の指数 | 15日・16日・19日 | 25・29・25 | 26 |
19日の素値は約25でした。平均から外れた14日(約48)は急落前の値で、低い値が3日並んだことで、表示される指数は26まで下がりました。昼の記事で取り上げた取引時間中の値(26)と同じ水準で確定しています。
表3:日本株の指数を構成する6指標(19日終値時点)
| 指標 | 19日の実測値 | 過去1年の中央値 | 過去1年の範囲 | 点数(3日平均) |
|---|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | −0.88% | +12.26% | −1.43%〜+26.06% | 1 極度の恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 28.44% | 27.32% | 16.48%〜42.59% | 43 恐怖 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | +1.82% | +3.47% | −10.66%〜+12.52% | 36 恐怖 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 42.28 | 56.20 | 34.58〜77.56 | 7 極度の恐怖 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | +0.75% | +0.88% | −3.64%〜+4.59% | 58 強欲 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | +1.99 | +4.93 | −11.71〜+19.17 | 32 恐怖 |
「市場モメンタム」(1)と「短期の過熱感」(7)の2つが「極度の恐怖」に入っています。日経平均は125日移動平均線を0.88%下回り、RSIは42.28です。一方、「為替(円)」は58と「強欲」の区分にとどまり、ドル円が20営業日前よりわずかに円安の水準にあることが、指数の下げを和らげています。
表4:20日の素値と、表示される指数の関係(概算)
| 20日の素値 | 20日に表示される指数(3営業日の平均) | 区分 |
|---|---|---|
| 5 | 20 | 極度の恐怖 |
| 15 | 23 | 極度の恐怖 |
| 20 | 25 | 恐怖 |
| 35 | 30 | 恐怖 |
| 55 | 36 | 恐怖 |
| 80 | 45 | 中立 |
20日の指数は、16日・19日・20日の3営業日の平均です。「恐怖」の区分を保つには20日の素値が約20以上あればよく、それを下回ると「極度の恐怖」に入ります。平均から外れる15日の素値(約25)が低かったため、19日と同じくらいの水準なら指数は26前後にとどまる計算です。「中立」に戻るには約80以上が必要です。素値は概算のため、境目の前後では1ポイントずれることがあります。
③ 19日(月)の米国市場:ナスダックが反発
表5:19日の米国市場など(フィスコ・みんかぶ)
| 項目 | 19日(米国時間) | メモ |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 51,966.03ドル −36.38 | 小幅安 |
| ナスダック総合 | 26,430.89 +290.86(+1.11%) | ハイテク株が持ち直す |
| WTI原油先物(12月限) | 98.39ドル +0.70(+0.72%) | — |
| 米10年債利回り | 5.140%前後 | +0.067(日本時間20日4時台) |
| シカゴ日経平均先物 | 64,825円 | 大阪の取引終了時点比−155円(日本時間20日4時台) |
フィスコによると、AI関連の債務への懸念が和らいだことで、ナスダックは終日上昇しました。エヌビディアが出資する英国のNscaleがAnthropicとの追加の計算資源の契約を交渉していると伝わり、エヌビディアも上がっています。一方、長期金利の上昇と、予想を下回った住宅市場指数が重荷となり、ダウ平均は小幅安でした。フランスの暴動や中東情勢を受けて米国債が売られ、金利は上がっています。
表6:米国株の指数の7つの内訳の変化
| 米国株の指標(CNN公表値) | 16日 | 19日 | 19日の区分 |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム | 24 | 29 | 恐怖 |
| 株価の強さ | 12 | 12 | 極度の恐怖 |
| 株価の幅 | 12 | 13 | 極度の恐怖 |
| プット/コール | 16 | 15 | 極度の恐怖 |
| 市場の変動性 | 4 | 19 | 極度の恐怖 |
| ジャンクボンド需要 | 43 | 52 | 中立 |
| 安全資産への需要 | 15 | 20 | 極度の恐怖 |
米国株の指数は18から23に戻りましたが、まだ「極度の恐怖」の区分にあります。「市場の変動性」は4から19に、「ジャンクボンド需要」は43から52に持ち直しました。
④ きょう10月20日(火)の見どころ
表7:20日の見どころ(ダイヤモンド・ザイ・フィスコ)
| 時間(日本時間) | 項目 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 寄り付き | シカゴ日経平均先物は64,825円 | 19日の終値付近から始まるか |
| 日中 | 9月の首都圏マンション販売 | 国内の住宅市場 |
| 18:00 | 独10月ZEW景況感指数 | 欧州の景気の見方 |
| 21:30 | 米9月の住宅着工件数 | 高金利の住宅市場への影響 |
| 21日朝 | ネットフリックスの決算(米国時間20日) | 米決算シーズンの反応 |
| 22日朝 | メタ、テスラの決算(米国時間21日) | 今週最大の焦点。AI投資への不安を和らげられるか |
今週は、米国の大手ハイテク企業の決算が続きます。なかでも21日(米国時間)のメタの決算は、AI向けの設備投資の計画が市場の不安を和らげられるかを見るうえで重要です。日本時間では22日の朝に結果が伝わる見込みです。
19日の日経平均は、朝方に1,492円安まで売られた後、下げ幅の7割以上を取り戻して終えました。数字だけを見れば407円安ですが、一日の中では大きく揺れた日でした。
法人営業でも、月の途中の数字だけで一喜一憂すると判断を誤りがちです。月末に締めてみると、思ったほど悪くなかったということもよくあります。途中の値動きと、締めの数字の両方を見ることが大切だと感じます。
当サイトの指数は26と「極度の恐怖」の目前ですが、下値では買いも入り始めています。今週のメタの決算が、AI関連への見方を変えるきっかけになるかに注目しています。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑤ 用語ミニ解説
表8:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| デッドクロス | 短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に抜けること。下落の流れを示すサインとされる |
| 下ヒゲ | ローソク足で、安値から始値・終値までの部分。長いほど安い水準で買いが入ったことを示す |
| 押し目買い | 上がってきた相場が一時的に下がった場面で買うこと |
| 日次の素値 | 当サイトの用語。3営業日の平均をとる前の、その日だけの指数の値 |
今日のまとめ
- 19日の日経平均は407円安の64,916円70銭。一時1,492円安から大きく下げ渋りました。
- 当サイトの日本株の指数は26と、「極度の恐怖」まであと2ポイントです。
- 夜間はナスダックが290ポイント高と反発し、米国株の指数は23に戻りました。
- 今週の焦点はメタとテスラの決算(米国時間21日)です。
本記事は公開情報と当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。