日経平均は545円高でも恐怖と強欲指数は23、9月以来の「極度の恐怖」に
メタは増収で時間外上昇(10月22日)|Fear & Greed Index Japan
日米差(日本−米国):−8(米国株が上) 日本株の指数が「極度の恐怖」の区分に入るのは9月15日以来です。日米差は−8で、米国株の方が高くなりました。
21日(水)の日経平均は545円高の64,621円24銭と、3営業日ぶりに反発しました。AI・半導体関連に買い戻しが入り、朝方は一時1,300円を超えて上がっています。ところが、当サイトの日本株の恐怖と強欲指数は25から23に下がり、9月15日以来となる「極度の恐怖」の区分に入りました。株価が上がったのに指数が下がったのは、3営業日の平均の組み合わせが入れ替わったためです。夜間の米国市場は、AI関連への懸念が和らいで主要指数がそろって上昇し、取引終了後に決算を発表したメタは時間外で上がりました。この記事では、21日の東京市場、指数が下がった理由、米国市場とメタの決算を整理し、きょう22日の見どころをまとめます。
掲載日:2026年10月22日(木)朝|日本株の指数は21日の終値、米国株の指数は21日の米国市場の終値にもとづく値です。
この記事のポイント
- 21日の日経平均は545円82銭(0.85%)高の64,621円24銭。TOPIXも0.86%上がり、東証プライムの63.2%の銘柄が値上がりしました。
- それでも当サイトの日本株の指数は25から23へ。平均から16日(素値は約29)が外れ、低い3日が並んだためです。
- メタの7〜9月期は売上高646億ドル(前年同期比+26%)と予想を上回り、時間外で上昇。2026年の設備投資は1,350億〜1,450億ドルです。
- 22日に「恐怖」の区分に戻るには、素値が約30以上必要です。
① 21日(水)の日本市場:3日ぶり反発、一時1,300円超高
表1:10月21日の日本市場の主な数値(フィスコ・財経新聞)
| 指標 | 水準 | メモ |
|---|---|---|
| 日経平均(始値) | 64,885.95円 | 前日比+810.53円 |
| 日経平均(取引時間中) | 一時65,000円台 | 上げ幅は一時1,300円超 |
| 日経平均(終値) | 64,621.24円 | +545.82円(+0.85%)。3日ぶり反発 |
| TOPIX(終値) | 4,043.73 | +34.52(+0.86%) |
| 東証プライムの騰落 | 値上がり63.2%/値下がり33.5% | — |
| 東証プライムの売買代金 | 約6兆9,265億円 | 概算 |
フィスコによると、前日の米国市場でダウ平均が中東の緊張緩和や好調な企業決算を受けて大きく上がったことから、朝方はアドバンテストやソフトバンクグループなどAI・半導体関連に買い戻しが入りました。日本経済新聞は、米スペースXの決算が好感されたと伝えています。韓国株の上昇も追い風でした。ただ、後場は半導体株の上値が重くなり、米国の株価指数先物も伸び悩んだことで、上げ幅を半分ほどに縮めて終えています。業種別では非鉄金属、銀行、保険が上がり、小売、パルプ・紙、鉱業が下がりました。
② 日経平均は545円高、それでも指数が下がった理由
表2:3営業日の平均の入れ替わり
| 3営業日の組み合わせ | 素値(概算) | 平均(表示される指数) | |
|---|---|---|---|
| 20日の指数 | 16日・19日・20日 | 29・25・22 | 25 |
| 21日の指数 | 19日・20日・21日 | 25・22・22 | 23 |
21日の素値は約22.4と、20日(約21.5)より少し上がりました。しかし、平均から外れた16日の素値(約29)がそれより高かったため、表示される指数は23に下がっています。10月7日には「株価が下がったのに指数が上がる」ことをお伝えしましたが、今回はその逆です。1日の反発では、急落が続いた期間の点数を打ち消すまでには至らなかった、ということでもあります。
表3:日本株の指数を構成する6指標(21日終値時点)
| 指標 | 21日の実測値 | 過去1年の中央値 | 点数(3日平均、20日→21日) | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | −1.48% | +12.25% | 1→1(±0) | 極度の恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 28.91% | 27.39% | 42→42(±0) | 恐怖 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | +0.17% | +3.36% | 34→30(−4) | 恐怖 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 42.16 | 55.99 | 7→6(−1) | 極度の恐怖 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | +0.43% | +0.86% | 49→43(−6) | 恐怖 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | +0.12 | +4.82 | 29→25(−4) | 恐怖 |
6つのうち「市場モメンタム」(1)、「短期の過熱感」(6)の2つが「極度の恐怖」の区分にあり、「安全資産への選好」も25とその境目です。「為替(円)」は49から43に下がり、「恐怖」の区分に移りました。ドル円の20営業日の変化は+0.43%と、円安の勢いは弱まっています。
表4:22日の素値と、表示される指数の関係(概算)
| 22日の素値 | 22日に表示される指数(3営業日の平均) | 区分 |
|---|---|---|
| 10 | 18 | 極度の恐怖 |
| 20 | 21 | 極度の恐怖 |
| 30 | 25 | 恐怖 |
| 45 | 30 | 恐怖 |
| 65 | 36 | 恐怖 |
| 90 | 45 | 中立 |
22日の指数は、20日・21日・22日の3営業日の平均です。「恐怖」の区分に戻るには22日の素値が約30以上必要で、20日・21日と同じくらいの水準なら「極度の恐怖」にとどまる計算です。素値は概算のため、境目の前後では1ポイントずれることがあります。
③ 21日(水)の米国市場とメタの決算
表5:21日の米国市場(フィスコ)
| 項目 | 21日(米国時間) | メモ |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 52,856.09ドル +360.21 | 続伸 |
| ナスダック総合 | 26,702.86 +278.04 | AI関連への懸念が後退 |
| WTI原油先物(12月限) | 97.56ドル −0.26(−0.27%) | 3日続落 |
| ドル円 | 158円16銭 | 157円84銭〜158円34銭 |
フィスコによると、AI関連への懸念が後退し、半導体・半導体製造装置などが上がりました。スペースXは7〜9月期の利益が予想を上回り、テスラとの合併について取締役会の承認が必要としつつ支持を示したと伝わり、テスラも上がっています。原油は、米国とイランの歩み寄りの可能性などで一時96ドル台まで下げた後、米国務省が湾岸諸国の大使館職員の退避を準備していると伝わり、下げ幅を縮めました。
表6:メタの7〜9月期決算(Investing.com・フィスコ)
| 項目 | 7〜9月期 | メモ |
|---|---|---|
| 売上高 | 646億ドル | 前年同期比+26%。予想(633.4億ドル)を上回る |
| 1株利益(調整後) | 7.40ドル | 訴訟の和解に伴う約99億ドルの一時費用を除く。費用を含むと3.83ドル |
| 2026年の設備投資 | 1,350億〜1,450億ドル | AI向けの投資を続ける |
| 株価(時間外) | 上昇 | — |
今週最大の焦点だったメタの決算は、広告収入が好調で売上高が予想を上回りました。AI向けの巨額の設備投資も続ける方針で、それでも株価は時間外で上がっています。先週はAIへの過剰投資への警戒が相場の重荷でしたが、「投資を続けても、それを上回る売上の伸びがある」ことを示せるかが問われていました。きょうの東京市場で、AI・半導体関連がこの結果をどう受け止めるかが注目されます。
表7:米国株の指数の7つの内訳の変化
| 米国株の指標(CNN公表値) | 20日 | 21日 | 21日の区分 |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム | 34 | 47 | 中立 |
| 株価の強さ | 13 | 15 | 極度の恐怖 |
| 株価の幅 | 16 | 18 | 極度の恐怖 |
| プット/コール | 15 | 20 | 極度の恐怖 |
| 市場の変動性 | 50 | 50 | 中立 |
| ジャンクボンド需要 | 44 | 50 | 中立 |
| 安全資産への需要 | 19 | 20 | 極度の恐怖 |
米国株の指数は27から31に上がりました。「市場モメンタム」が34から47に戻っています。日本株の指数(23)を米国株(31)が上回り、日米差は−8となりました。
④ きょう10月22日(木)の見どころ
表8:22日の見どころ(フィスコ・ダイヤモンド・ザイ)
| 時間(日本時間) | 項目 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 寄り付き | メタの決算を受けたAI・半導体関連 | 前日に伸び悩んだ反発が続くか |
| 日中 | ディスコの決算、9月の工作機械受注 | 半導体製造装置と設備投資の動き |
| 21:30 | 米新規失業保険申請件数 | 米国の雇用 |
| 23:00 | 米9月の景気先行指数 | 米国の景気の先行き |
| 23日(金) | 9月の全国消費者物価指数(CPI)、ファナックの決算 | 日銀の利上げの見方 |
21日は日経平均が545円上がったのに、当サイトの指数は「極度の恐怖」に入りました。数字が逆に動く日は、仕組みを丁寧に説明する大切さをあらためて感じます。
法人営業で月次の売上を3か月平均で見ていると、今月が良くても、平均から外れる月がもっと良かったら、平均は下がります。1か月の回復だけで「流れが変わった」と判断しないのは、指数も営業の数字も同じだと思います。
メタの決算は、AI投資への不安を和らげる内容でした。この好材料が、3日平均を押し上げるほどの回復につながるかを、引き続き見ていきます。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑤ 用語ミニ解説
表9:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 極度の恐怖(恐怖と強欲指数) | 当サイトでは0〜24の区分。不安が極端に強まり、売りが売りを呼びやすい状態 |
| 設備投資 | 企業が工場やデータセンター、機械などに使うお金。AI関連では計算設備への投資が大きい |
| 一時費用 | その期だけに発生する特別な費用。本業の実力を見るために除いて比べることが多い |
| 日次の素値 | 当サイトの用語。3営業日の平均をとる前の、その日だけの指数の値 |
今日のまとめ
- 21日の日経平均は545円高の64,621円24銭と3日ぶりに反発しました。
- それでも当サイトの日本株の指数は23と、9月15日以来の「極度の恐怖」に入りました。
- メタは売上高26%増で予想を上回り、時間外で上昇しています。
- あす23日は全国CPIです。
本記事は公開情報と当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。