日経平均1,713円安で6万3,000円割れ、恐怖と強欲指数は日米とも20の「極度の恐怖」
メタは一転8%安(10月23日)|Fear & Greed Index Japan
日米差(日本−米国):±0(同水準) 日本株・米国株の指数がそろって20となり、日米差は0です。日本株の指数は8月25日(19)以来の低い水準です。
22日(木)の日経平均は1,713円安の62,907円84銭と大幅に反落し、7月30日以来となる6万3,000円割れで、この日の安値で取引を終えました。決算を発表した米メタは前日の時間外で上がりましたが、AIへの投資の回収時期をめぐる発言が警戒され、22日の通常取引では一転して8%を超えて下げています。ナスダックも694ポイント安と急落しました。当サイトの日本株の恐怖と強欲指数は23から20に、米国株も31から20に下がり、日米そろって「極度の恐怖」の区分です。この記事では、22日の東京市場、指数の内訳、米国市場を整理し、全国CPIが発表されるきょう23日の見どころをまとめます。
掲載日:2026年10月23日(金)朝|日本株の指数は22日の終値、米国株の指数は22日の米国市場の終値にもとづく値です。
この記事のポイント
- 22日の日経平均は1,713円40銭(2.65%)安の62,907円84銭。7月30日以来の6万3,000円割れです。
- アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄だけで日経平均を約805円押し下げました。
- 当サイトの日本株の指数は23から20へ。22日だけの素値は約15と、8月以降で最も低い水準です。
- 夜間はナスダックが693.99ポイント安。米国株の指数も31から20に下がりました。
① 22日(木)の日本市場:1,713円安、6万3,000円を割り込む
表1:10月22日の日本市場の主な数値(フィスコ・日本経済新聞)
| 指標 | 水準 | メモ |
|---|---|---|
| 日経平均(前引け) | 63,917円台 | 前日比約−703円 |
| 日経平均(終値) | 62,907.84円 | −1,713.40円(−2.65%)。安値引け |
| 日経平均の構成銘柄 | 値上がり81/値下がり141 | 横ばい3 |
| 東証プライムの業種 | 上昇13業種/下落20業種 | 値下がりは800銘柄超 |
フィスコによると、米ラムリサーチが時間外で7%を超えて下がり、売上高が会社の予想範囲の下限付近だったことが失望されました。メタの最高経営責任者が、AIエージェント「Muse」の収益が本格化するのは来年以降との見方を示したことも、AI関連への警戒につながっています。短期筋による先物の売りや、韓国株・米ナスダック100先物の下げも重荷となり、日経平均はこの日の安値で取引を終えました。
表2:日経平均への寄与度が大きかった主な銘柄(フィスコ)
| 銘柄 | 株価の変化 | 日経平均への影響 |
|---|---|---|
| アドバンテスト | −2,070円 | 約−447円 |
| 東京エレクトロン | −710円 | 約−359円 |
| ソフトバンクグループ | −317円 | 約−256円 |
| イビデン | −902円 | 約−122円 |
| リクルートホールディングス | +330円 | 約+33円 |
| トレンドマイクロ | +585円 | 約+20円 |
値下がりした141銘柄の押し下げは合計で約1,900円で、そのうち上位4銘柄だけで約1,183円を占めます。業種別では非鉄金属、ガラス・土石製品、電気機器、機械が下がり、鉱業、保険、サービス、空運は上がりました。13日と同じく、半導体・AI関連の値がさ株に売りが集中した下げです。
② 当サイトの指数は23から20へ
表3:3営業日の平均の入れ替わり
| 3営業日の組み合わせ | 素値(概算) | 平均(表示される指数) | |
|---|---|---|---|
| 21日の指数 | 19日・20日・21日 | 25・22・23 | 23 |
| 22日の指数 | 20日・21日・22日 | 22・23・15 | 20 |
22日の素値は約15で、15日の急落の日(約25)を大きく下回りました。8月以降では最も低い素値です。表示される指数の20は、8月25日(19)以来の低い水準です。
表4:日本株の指数を構成する6指標(22日終値時点)
| 指標 | 22日の実測値 | 過去1年の中央値 | 点数(3日平均、21日→22日) | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | −4.13% | +12.24% | 1→0(−1) | 極度の恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 30.00% | 27.57% | 42→41(−1) | 恐怖 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | −2.29% | +3.34% | 30→22(−8) | 極度の恐怖 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 36.59 | 55.90 | 6→4(−2) | 極度の恐怖 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | −0.91% | +0.86% | 43→36(−7) | 恐怖 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | −3.88 | +4.81 | 25→20(−5) | 極度の恐怖 |
6つの指標すべてが前日より下がりました。日経平均は125日移動平均線を4.13%下回り、過去1年で最も大きな下方乖離です。「為替(円)」は、ドル円が20営業日前より0.91%円高の水準になり、36と「恐怖」の区分に下がりました。円安が指数を支える構図は、ほぼなくなっています。「安全資産への選好」も、株と国債の騰落率の差が−3.88ポイントまで広がり、20と「極度の恐怖」に入りました。
表5:23日の素値と、表示される指数の関係(概算)
| 23日の素値 | 23日に表示される指数(3営業日の平均) | 区分 |
|---|---|---|
| 5 | 14 | 極度の恐怖 |
| 15 | 18 | 極度の恐怖 |
| 25 | 21 | 極度の恐怖 |
| 36 | 25 | 恐怖 |
| 60 | 33 | 恐怖 |
23日の指数は、21日・22日・23日の3営業日の平均です。「恐怖」の区分に戻るには23日の素値が約36以上必要で、最近の水準(約15〜23)が続けば、指数は「極度の恐怖」にとどまる計算です。素値は概算のため、境目の前後では1ポイントずれることがあります。
③ 22日(木)の米国市場:メタが一転8%安、ナスダック急落
表6:22日の米国市場など(フィスコ・OANDA)
| 項目 | 22日(米国時間) | メモ |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 52,867.98ドル +11.89(+0.02%) | ディフェンシブ株が支え横ばい |
| ナスダック総合 | 26,008.85 −693.99 | 大幅反落 |
| メタ | 8%超安 | 前日の時間外の上昇から一転 |
| ラムリサーチ | 11%超安 | 見通しが予想並みで失望 |
| SOX指数 | 6%超安 | — |
| シカゴ日経平均先物 | 62,680円 | 大阪の夜間取引は62,310円 |
OANDAによると、メタが決算で設備投資と経費の計画を引き上げたことで、AI関連企業が巨額の投資を続けながら十分な収益を上げられるのかという疑念が再び広がりました。エヌビディア、マイクロソフト、アマゾンなどが下げた一方、プロクター・アンド・ギャンブル、ホーム・デポ、コカ・コーラなどのディフェンシブ株が買われ、ダウ平均は横ばいで終えています。米国とイスラエルが中間選挙後にイランへの攻撃を再開する可能性が報じられ、原油も上がりました。
22日朝の記事では、メタの決算は「時間外で上昇」とお伝えしました。翌日の通常取引では評価が一転しています。決算直後の値動きだけでは市場の受け止めが決まらないことを示す例と言えます。
表7:米国株の指数の7つの内訳の変化
| 米国株の指標(CNN公表値) | 21日 | 22日 | 22日の区分 |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム | 47 | 23 | 極度の恐怖 |
| 株価の強さ | 15 | 18 | 極度の恐怖 |
| 株価の幅 | 18 | 21 | 極度の恐怖 |
| プット/コール | 20 | 18 | 極度の恐怖 |
| 市場の変動性 | 50 | 18 | 極度の恐怖 |
| ジャンクボンド需要 | 50 | 32 | 恐怖 |
| 安全資産への需要 | 20 | 10 | 極度の恐怖 |
米国株の指数は31から20に下がりました。「市場の変動性」(50→18)、「市場モメンタム」(47→23)、「ジャンクボンド需要」(50→32)が大きく下がり、「安全資産への需要」は10です。
④ きょう10月23日(金)の見どころ
表8:23日の見どころ(フィスコ)
| 時間(日本時間) | 項目 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 8:30 | 9月の全国消費者物価指数(CPI) | 予想は総合・コアとも前年比+2.1%(フィスコ)。日銀の利上げの見方 |
| 寄り付き | 夜間の日経平均先物は62,310円 | 9月14日の安値(62,726円)を保てるか |
| 日中 | ファナックの決算 | 設備投資関連の見通し |
| 22:45 | 米10月のPMI速報値 | 米国の景気 |
| 23:00 | 米10月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報) | 米国の消費者心理 |
| 来週 | 米FOMC(27〜28日)、日銀会合(29〜30日)、米大手ハイテクの決算 | 週末の持ち高調整 |
フィスコはきょうの日経平均の想定レンジを62,000〜63,000円とし、9月14日の安値(62,726円)を下値のめどに挙げています。週末を前にした持ち高調整の売りが出やすい一方、押し目買いが入る可能性もあるとみています。AI投資への見方を変えるには、来週の大手ハイテク企業の決算が必要との声も出ています。
21日の朝、メタの株価は決算を受けて時間外で上がっていました。それが22日の通常取引では8%を超える下げです。同じ決算でも、一晩で評価が大きく変わることがあります。
法人営業でも、商談の場では好感触だったのに、持ち帰って社内で検討された結果、条件が厳しくなることがあります。最初の反応だけで判断せず、相手が中身をじっくり確認した後の答えを待つことが大切です。
当サイトの指数は日米とも20と、そろって「極度の恐怖」です。週末に、この1週間をあらためて振り返ります。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑤ 用語ミニ解説
表9:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 安値引け | その日の最も安い値段で取引を終えること。売りの勢いが最後まで強かったことを示す |
| ディフェンシブ株 | 景気の影響を受けにくい業種の株。食品、日用品、医薬品などが代表的 |
| SOX指数 | フィラデルフィア半導体株指数。米国の主な半導体関連銘柄で構成される |
| 日次の素値 | 当サイトの用語。3営業日の平均をとる前の、その日だけの指数の値 |
今日のまとめ
- 22日の日経平均は1,713円安の62,907円84銭。7月30日以来の6万3,000円割れです。
- 当サイトの日本株の指数は20、米国株も20と、日米そろって「極度の恐怖」です。
- メタは決算直後の上昇から一転、8%超安。ナスダックは694ポイント下げました。
- きょうは全国CPI、来週はFOMCと日銀会合です。
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