日経平均は週間2,631円安、恐怖と強欲指数は34から18の「極度の恐怖」で越週
週間まとめ(10月19日〜23日)|Fear & Greed Index Japan
日米差(日本−米国):−3(米国株が上) 日本株の指数は1週間で16ポイント低下。2週間前(59)からは41ポイント下がりました。日米差は−3です。
10月19日(月)から23日(金)までの1週間、日経平均は週間で2,631円(4.03%)下がり、62,693円16銭で2週続落となりました。9日の終値(69,030円92銭)からの2週間では6,337円(9.18%)の下げです。AI関連の巨額投資が利益に結びつくのかという疑念が、メタの決算をきっかけに再び強まり、半導体関連を中心に売りが続きました。当サイトの日本株の恐怖と強欲指数は34から18に下がり、「極度の恐怖」の区分で週を終えています。この記事では、1週間の動きと指数の内訳の変化、23日の全国CPIを振り返り、FOMCと日銀会合が重なる来週(26日〜30日)の見通しをまとめます。
掲載日:2026年10月25日(日)|日本株の指数は23日の終値、米国株の指数は23日の米国市場の終値にもとづく値です。22日の日次の素値は、為替の点数の更新により約16となりました(23日の記事では約15)。表示される指数(20)に変わりはありません。
この記事のポイント
- 日経平均は週間2,631円13銭(4.03%)安の62,693円16銭。2週間では9.18%下がりました。
- 当サイトの日本株の指数は34から18へ。21日に「極度の恐怖」に入り、5営業日すべてで指数が下がりました。
- 23日の全国コアCPIは前年比+2.1%と、9か月ぶりに2%台に乗りました。
- 来週はFOMC(28日発表)と日銀会合(30日発表)。26日に「恐怖」に戻るには、素値が約44以上必要です。
① 今週の日経平均と指数:日経平均は5日間で4日下落
表1:10月19日〜23日の日経平均と恐怖と強欲指数(日経平均はフィスコ・財経新聞・BigGo ファイナンス、米国の指数はCNN)
| 日付 | 日経平均(終値) | 前日比 | 日本の指数 | 米国の指数 | 主な材料 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10/19(月) | 64,916.70 | −407.59 | 26 恐怖 | 23 極度の恐怖 | 朝方1,492円安から下げ渋る。短期のデッドクロス |
| 10/20(火) | 64,075.42 | −841.28 | 25 恐怖 | 27 恐怖 | 午後に下げが強まり安値圏で終える |
| 10/21(水) | 64,621.24 | +545.82 | 23 極度の恐怖 | 31 恐怖 | 反発も、指数は3日平均の入れ替わりで低下 |
| 10/22(木) | 62,907.84 | −1,713.40 | 20 極度の恐怖 | 20 極度の恐怖 | 7月30日以来の6万3,000円割れ。メタ決算後にAI投資への警戒 |
| 10/23(金) | 62,693.16 | −214.68 | 18 極度の恐怖 | 21 極度の恐怖 | 一時62,000円割れから下げ渋る。全国コアCPIは+2.1% |
週の前半は、AI関連企業の財務への不安から半導体株が売られ、日経平均は19日・20日と続落しました。21日はいったん545円高と反発しましたが、同じ日の夜に決算を発表したメタが、AIへの投資の回収時期をめぐる発言を受けて22日の通常取引で8%を超えて下げると、22日の東京市場では日経平均が1,713円安と大きく下げ、7月30日以来の6万3,000円割れとなりました。
23日は朝方に1,400円を超えて下げ、一時6万2,000円を割り込みましたが、一部の半導体株に押し目買いが入り、214円安まで下げ幅を縮めています。東証プライムの売買代金は約8兆9,383億円と膨らみました(フィスコ)。週を通して見ると、売られたのは半導体・AI関連の値がさ株が中心で、小売や不動産、医薬品などには買いが入る日もありました。
② 当サイトの指数:34から18へ、素値は2日続けて10台
表2:日次の素値と表示される指数の推移
| 日付 | 日次の素値(概算) | 表示される指数(3営業日の平均) |
|---|---|---|
| 10/16(金) | 29 | 34 恐怖 |
| 10/19(月) | 25 | 26 恐怖 |
| 10/20(火) | 22 | 25 恐怖 |
| 10/21(水) | 23 | 23 極度の恐怖 |
| 10/22(木) | 16 | 20 極度の恐怖 |
| 10/23(金) | 14 | 18 極度の恐怖 |
素値は、16日の約29から、22日は約16、23日は約14まで下がりました。日経平均が反発した21日も素値は約23にとどまり、週を通じて「極度の恐怖」に近い水準が続いています。
表3:6指標のその日だけの点数(parts)の1週間の変化
| 指標 | 10/16(金) | 10/23(金) | 1週間の変化 |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム | 1 | 0 | −1 |
| 変動性 | 43 | 39 | −4 |
| 株価の強さ | 40 | 11 | −29 |
| 短期の過熱感 | 10 | 1 | −9 |
| 為替(円) | 64 | 18 | −46 |
| 安全資産への選好 | 37 | 10 | −27 |
1週間で最も大きく下がったのは「為替(円)」(64→18)です。前の週まで指数を支えていた円安の流れが、ドル円の20営業日の変化で−1.39%と円高方向に変わりました。「株価の強さ」(40→11)と「安全資産への選好」(37→10)も大きく下がっています。
表4:日本株の指数を構成する6指標(23日終値時点)
| 指標 | 23日の実測値 | 過去1年の中央値 | 点数(3日平均) |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | −4.51% | +12.19% | 0 極度の恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 29.81% | 27.63% | 40 恐怖 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | −3.15% | +3.34% | 17 極度の恐怖 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 35.95 | 55.83 | 3 極度の恐怖 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | −1.39% | +0.85% | 31 恐怖 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | −4.91 | +4.72 | 16 極度の恐怖 |
日経平均は125日移動平均線を4.51%下回り、過去1年で最も大きな下方乖離を更新しました。RSIは35.95で、過去1年の最低(34.58)に近づいています。6つのうち4つ(市場モメンタム、株価の強さ、短期の過熱感、安全資産への選好)が「極度の恐怖」の区分です。
③ 23日の全国CPI:コアは9か月ぶりの2%台
総務省が23日に発表した9月の全国消費者物価指数は、生鮮食品を除くコア指数が前年同月比+2.1%と、9か月ぶりに2%台に乗りました(ニッセイ基礎研究所・日本経済新聞)。ニッセイ基礎研究所によると、電気・都市ガス代の支援策でエネルギーは下がった一方、生鮮食品を除く食料の上昇率が14か月ぶりに拡大し、日用品や外食、宿泊料も上がっています。中東情勢による原材料高もあり、同研究所はコア指数が年度末にかけて3%台に達すると予想しています。
物価の伸びが高まると、日銀の利上げの見方につながります。フィスコは、29〜30日の日銀会合では金利の据え置きが予想される一方、12月の利上げが意識されているとみています。
④ 米国市場:23日はダウが652ドル安
表5:米国市場(みんかぶ・フィスコ。週間は16日の終値との比較)
| 項目 | 23日の終値 | 前日比 | 週間 |
|---|---|---|---|
| ダウ平均 | 52,215.16ドル | −652.82(−1.23%) | +212.75(+0.41%) |
| S&P500 | 7,623.68 | −39.75(−0.52%) | — |
| ナスダック総合 | 25,955.34 | −53.52(−0.21%) | −184.69(−0.71%) |
| シカゴ日経平均先物 | 62,645円 | 大阪の取引終了時点比−265円 | — |
みんかぶによると、23日はAI関連株の売りは一服したものの、買い戻しは広がりませんでした。社債と米国債の利回りの差(信用スプレッド)は2025年5月以来の大きさに広がり、投資家が大きな持ち高を取りにくい状況です。原油先物は中東情勢への警戒から上がり、景気の影響を受けやすい資本財や一般消費財、金融株が売られて、ダウ平均は652ドル安でした。
表6:米国株の指数の7つの内訳の変化
| 米国株の指標(CNN公表値) | 22日 | 23日 | 23日の区分 |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム | 23 | 18 | 極度の恐怖 |
| 株価の強さ | 18 | 19 | 極度の恐怖 |
| 株価の幅 | 21 | 23 | 極度の恐怖 |
| プット/コール | 18 | 21 | 極度の恐怖 |
| 市場の変動性 | 18 | 17 | 極度の恐怖 |
| ジャンクボンド需要 | 32 | 40 | 恐怖 |
| 安全資産への需要 | 10 | 9 | 極度の恐怖 |
米国株の指数は20から21とほぼ横ばいで、「極度の恐怖」の区分にあります。「安全資産への需要」は9と、7つの中で最も低い水準です。
⑤ 来週(10月26日〜30日)の見通し
表7:来週の主な予定(フィスコ。日付は現地の発表日)
| 日付 | 日本・アジア | 米国・欧州 |
|---|---|---|
| 26日(月) | 8月の景気動向指数 | 独10月IFO景況感指数 |
| 27日(火) | 10月の月例経済報告 | 9月の耐久財受注、新築住宅販売、10月の消費者信頼感指数 |
| 28日(水) | — | FOMCの結果発表、ウォーシュFRB議長の記者会見 |
| 29日(木) | — | ECBの政策金利発表 米7〜9月期GDP、9月の個人消費支出(PCE)価格指数 |
| 30日(金) | 日銀会合の結果発表、植田総裁の記者会見 10月の東京都区部CPI、9月の失業率・有効求人倍率・鉱工業生産 | 米7〜9月期の雇用コスト指数 |
来週は、日米欧の金融政策の発表が重なります。フィスコによると、FOMC、ECB、日銀会合はいずれも金利の据え置きが予想されています。FOMCでは声明と投票の内容から12月の利上げの手がかりを探る動きになり、日銀は2027年度の物価見通しを引き上げるとの見方が出ています。米国ではアルファベット、マイクロソフト、アマゾンなど大手ハイテク企業の決算も控えており、設備投資の計画がAI関連株の行方を左右しそうです。日本でも信越化学工業、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテックなど半導体関連の決算が続きます。
表8:日経平均の来週の見通し
| 見方 | 内容(出典) |
|---|---|
| 来週の予想レンジ | 61,500〜65,000円(フィスコ) |
| 夜間の日経平均先物(23日) | 62,640円(日中取引の終値比−270円) |
当サイトの日本株の指数は、26日(月)は22日・23日・26日の3営業日の平均です。「恐怖」の区分に戻るには26日の素値が約44以上必要で、22日・23日の素値(約16・約14)と比べると高いハードルです。素値は概算のため、境目の前後では1ポイントずれることがあります。
2週間前に「強欲」の区分にあった当サイトの指数は、いまは18の「極度の恐怖」です。毎朝この数字をお伝えしながら、市場の雰囲気がここまで速く変わることをあらためて感じた2週間でした。
法人営業では、業績の悪い時期ほど日報をきちんと残すようにしていました。後から振り返ったとき、どの時点で何が起きていたのかが分かると、次に似た局面が来たときの判断材料になるからです。
当サイトの市況ブログとアーカイブも、同じ考えで毎日記録しています。来週はFOMCと日銀会合、大手ハイテクの決算が重なる、大事な1週間です。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑥ 用語ミニ解説
表9:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| コアCPI | 生鮮食品を除いた消費者物価指数。日銀が物価の動きを見るときの代表的な指標 |
| 信用スプレッド | 社債の利回りと国債の利回りの差。企業の信用への不安が強まると広がる |
| PCE価格指数 | 米国の個人消費支出の物価指数。FRBが物価目標に使う指標 |
| 日次の素値 | 当サイトの用語。3営業日の平均をとる前の、その日だけの指数の値 |
今週のまとめ
- 日経平均は週間4.03%安の62,693円16銭で2週続落。2週間では9.18%下がりました。
- 当サイトの日本株の指数は34から18の「極度の恐怖」に。円安の支えもなくなりました。
- 全国コアCPIは+2.1%と、9か月ぶりの2%台です。
- 来週はFOMC(28日)と日銀会合(30日)、大手ハイテクの決算が焦点です。
本記事は公開情報と当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。