日経平均は一時3,000円超安から戻し893円安、恐怖と強欲指数は19
NYダウは1,569ドル高(11月5日)|Fear & Greed Index Japan
日米差(日本−米国):−9(米国株が上) 日本株の指数は20から19へ。「極度の恐怖」の区分は10月21日から10営業日続いています。日米差は−9です。
休場明けの4日(水)、東京市場は大きく揺れました。日経平均は米中間選挙の開票を見ながら売りが広がり、後場には一時3,000円超安の60,030円10銭まで下げました。その後は選挙の大勢が見えたことで下げ幅を縮め、終値は893円23銭安の62,188円63銭と3日続落です。夜の米国市場では、選挙の不確実性が後退したことや原油安を受けて買いが集まり、ダウ平均は1,569ドル高と急伸しました。当サイトの日本株の恐怖と強欲指数は20から19に下がり、6つの指標のうち2つが過去1年の最低を更新しています。米国株の指数は19から28に上がりました。この記事では、4日の日米の市場と指数の内訳を整理し、きょう5日の見どころをまとめます。
掲載日:2026年11月5日(木)朝|日本株の指数は4日の終値、米国株の指数は4日の米国市場の終値にもとづく値です。日米の指数の関係は日米の連動性の分析で解説しています。
この記事のポイント
- 4日の日経平均は一時3,000円超安(安値60,030円10銭)から戻し、893円23銭安の62,188円63銭で3日続落。
- アドバンテストと東京エレクトロンの2銘柄で約431円押し下げ。東証プライムの約7割の銘柄が下落しました。
- 米国ではダウが1,569ドル40セント高、原油先物は7.60%安。米国株の指数は19から28へ。
- 当サイトの日本株の指数は19。5日に「恐怖」へ戻るには、素値が約36以上必要です。
① 4日(水)の東京市場:一時3,000円超安、大引けにかけて戻す
表1:11月4日の日本市場の主な数値(財経新聞)
| 指標 | 水準 | メモ |
|---|---|---|
| 日経平均(安値) | 60,030.10円 | 後場。下げ幅は一時3,000円超 |
| 日経平均(終値) | 62,188.63円 | −893.23円(−1.42%)。3日続落 |
| 東証プライムの売買代金 | 10兆8,055億円 | 出来高は35億1,279万株 |
| 東証プライムの騰落 | 値上がり27.3%・値下がり69.8% | — |
| 日経平均の構成銘柄 | 値上がり73・値下がり150 | 変わらず2 |
表2:4日に日経平均を大きく動かした銘柄(財経新聞)
| 銘柄 | 日経平均への寄与 | メモ |
|---|---|---|
| アドバンテスト | 約−259円 | 半導体・AI関連に売り |
| 東京エレクトロン | 約−173円 | 同上 |
| ソフトバンクグループ | 約−114円 | 同上 |
| ファーストリテイリング | 約+163円 | 指数を下支え |
| 三菱商事 | 約+38円 | — |
財経新聞によると、米中間選挙の開票で民主党の優勢が伝わると、AI関連事業への規制が強まるとの懸念から、半導体・AIの値がさ株を中心に売りが加速しました。米長期金利の高止まりも重荷です。ただ、選挙の大勢が見えてくると、大きな出来事を通過した安心感から買い戻しが入り、大引けにかけて下げ幅を縮めました。業種別では空運、不動産などが上がり、非鉄金属、石油・石炭製品、鉱業が下がっています。
② 当サイトの指数:2つの指標が過去1年の最低を更新
表3:日次の素値と表示される指数
| 日付 | 日次の素値(概算) | 表示される指数(3営業日の平均) |
|---|---|---|
| 10月30日(金) | 18 | 20 |
| 11月2日(月) | 19 | 20 |
| 11月4日(水) | 20 | 19 |
表4:日本株の指数を構成する6指標(4日終値時点)
| 指標 | 4日の実測値 | 過去1年の中央値 | 点数(3日平均) |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム 125日移動平均線との乖離率 | −5.57% (最低を更新) | +11.88% | 1 極度の恐怖 |
| 変動性 20日変動率(年率) | 25.86% | 27.87% | 54 中立 |
| 株価の強さ 20営業日の騰落率 | −8.10% | +2.91% | 4 極度の恐怖 |
| 短期の過熱感 RSI(14日) | 37.95 | 55.13 | 7 極度の恐怖 |
| 為替(円) ドル円の20営業日の変化 | +0.08% | +0.75% | 37 恐怖 |
| 安全資産への選好 株と国債の20営業日の騰落率の差(pt) | −13.61 (最低を更新) | +4.46 | 1 極度の恐怖 |
4日の終値時点で、「市場モメンタム」(125日移動平均線との乖離率−5.57%)と「安全資産への選好」(株と国債の騰落率の差−13.61ポイント)が、どちらも過去1年の最低を更新しました。株価が半年ほどの平均を大きく下回り、株より国債が選ばれる状態が、この1年で最も強くなっていることを示しています。一方、「変動性」の点数は54まで上がっています。4日の日中は大きく動いたものの、終値どうしで見た20日間の変動率は落ち着いてきています。素値は約20と、前営業日とほぼ同じでした。
表5:5日の素値と、表示される指数の関係(概算)
| 5日の素値 | 5日に表示される指数(3営業日の平均) | 区分 |
|---|---|---|
| 5 | 14 | 極度の恐怖 |
| 10 | 16 | 極度の恐怖 |
| 18 | 19 | 極度の恐怖 |
| 36 | 25 | 恐怖 |
| 50 | 29 | 恐怖 |
5日の指数は、2日・4日・5日の3営業日の平均です。「恐怖」の区分に戻るには、5日の素値が約36以上必要です。素値が約18を下回ると、表示は19から下がります。素値は概算のため、境目の前後では1ポイントずれることがあります。
③ 4日(水)の米国市場:ダウは1,569ドル高
表6:4日の米国市場(フィスコ・NHK)
| 項目 | 4日(米国時間) | メモ |
|---|---|---|
| ダウ平均 | 53,356.12ドル +1,569.40 | 急反発 |
| ナスダック総合 | 25,736.52 +364.51 | 上昇 |
| WTI原油先物(12月限) | 88.79ドル −7.30(−7.60%) | 対イラン攻撃の回避への期待 |
| ドル円 | 158円46銭 | — |
| アップル | 349.51ドル | +5.30% |
| インテル | 58.27ドル | −3.76% |
フィスコによると、中間選挙が終わって先行きの不透明感が薄れたことや、原油の大幅安を受けて、幅広い銘柄が買われました。金融、小売り、消費者サービスが上がった一方、半導体・同製造装置とエネルギーは下がっています。経済指標では、10月のADP雇用統計が予想を上回り、ISM非製造業景況指数は予想を下回りました。選挙については、時事通信が、民主党が下院で多数派を奪還し、上院でもリードしていると報じています。
表7:米国株の指数の7つの内訳の変化
| 米国株の指標(CNN公表値) | 3日 | 4日 | 4日の区分 |
|---|---|---|---|
| 市場モメンタム | 14 | 30 | 恐怖 |
| 株価の強さ | 35 | 39 | 恐怖 |
| 株価の幅 | 42 | 45 | 中立 |
| プット/コール | 18 | 18 | 極度の恐怖 |
| 市場の変動性 | 19 | 50 | 中立 |
| ジャンクボンド需要 | 2 | 3 | 極度の恐怖 |
| 安全資産への需要 | 4 | 10 | 極度の恐怖 |
米国株の指数は19から28に上がりました。「市場の変動性」が19から50に、「市場モメンタム」が14から30に大きく上がっています。一方で、「ジャンクボンド需要」は3、「プット/コール」は18と低いままで、株価の反発ほどには慎重な見方が和らいでいない様子もうかがえます。
④ きょう11月5日(木)の見どころ
表8:5日の見どころ(財経新聞、ダイヤモンド・ザイ)
| 時間(日本時間) | 項目 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 寄り付き | 米国株の大幅高への反応 | 半導体株が戻るか。財経新聞は、半導体関連の戻りは限られ、選別物色になるとの見方 |
| 日中 | 日銀会合(9月分)の議事要旨 | 利上げを巡る議論 |
| 日中〜大引け後 | トヨタ自動車・日本製鉄の決算 | 円安と関税の影響、通期見通し |
| あす6日(金)夜 | 米10月の雇用統計 | FRBの利上げ観測への影響 |
4日の日経平均は、一時3,000円超下げてから、終値では893円安まで戻しました。終値だけを見ると大きな下げに見えますが、日中の動きはそれ以上に荒いものでした。
法人営業でも、大きな商談の結果が出る日は、途中経過の噂で社内が何度も揺れました。結果が出てみると、心配していたほどではなかったということも少なくありませんでした。
日本株の指数は「極度の恐怖」が10営業日続いています。あすは米雇用統計と週末を控え、引き続き落ち着いて追っていきます。
※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。
⑤ 用語ミニ解説
表9:この記事に出てきた用語
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 値がさ株 | 株価の水準が高い銘柄。日経平均への影響が大きい |
| 寄与度 | ある銘柄の値動きが、日経平均を何円動かしたかを表す数値 |
| ADP雇用統計 | 米民間企業の雇用者数の統計。政府の雇用統計の2日前に発表される |
| 選別物色 | 相場全体ではなく、材料のある銘柄を選んで買う動き |
今日のまとめ
- 4日の日経平均は一時3,000円超安から戻し、893円安で3日続落しました。
- 米国ではダウが1,569ドル高と急伸し、米国株の指数は28に上がりました。
- 日本株の指数は19。2つの指標が過去1年の最低を更新しました。
- きょうはトヨタの決算、あすは米雇用統計です。
本記事は公開情報と当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。