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日本と米国の恐怖と強欲指数はどれくらい連動している?
米国の変化は翌日の日本に表れやすい|Fear & Greed Index Japan

参考:2026年11月2日(月)の終値時点の指数|米国株は2日の米国市場の終値時点
日本株日経225ほか(当サイト算出)
20
極度の恐怖― 前日比 ±0
前日 201週間前 141か月前 43
米国株S&P500基準(CNN Business)
23
極度の恐怖▼ 前日比 −3
前日 261週間前 301か月前 38

日米差(日本−米国):−3(米国株が上) 当サイトのダッシュボードでは、日本株と米国株の指数を並べて表示しています。

当サイトのダッシュボードでは、日本株の恐怖と強欲指数と、CNNが公表している米国株の指数を並べて表示しています。「米国が恐怖なら日本も恐怖」と考えがちですが、実際の数値を並べてみると、2つの指数が大きく離れる日も少なくありません。この記事では、2026年9月7日から11月2日までの37営業日のデータを使い、日米の指数がどのくらい連動しているのかを確かめました。同じ日の動きと、1日ずらした動きを比べると、時差による興味深い特徴が見えてきます。

掲載日:2026年11月3日(火)|分析期間:2026年9月7日〜11月2日(37営業日、当サイトの記録)。日本株版の計算の仕組みは恐怖と強欲指数とは?、6つの内訳は指標の読み方で解説しています。

この記事のポイント

  • 日米の指数の水準の相関は0.65。大きな流れは似ていますが、同じ区分だった日は37日中18日だけでした。
  • 同じ日の変化の相関は0.25と弱め。一方、米国の変化と翌営業日の日本の変化の相関は0.53でした。
  • 米国市場は東京市場が閉まったあとに開くため、米国の市場心理は1日遅れて日本に届きやすいと考えられます。
  • 日本と米国の差は、最大で+24(10月8日)から-18(10月27日)まで開きました。

① そもそも2つの指数は何が違うのか

表1:日本株版と米国株版の主な違い

項目日本株(当サイト)米国株(CNN)
対象日本株(日経平均などをもとにした指標)米国株(S&P500などをもとにした指標)
指標の数6つ(為替を含む)7つ(株価の幅、プット/コール、ジャンクボンド需要などを含む)
表示の計算6指標を合成した値の3営業日の平均7指標をもとにCNNが算出
基準となる時点東京市場の終値(取引時間中は暫定値)米国市場の終値

2つの指数は、どちらも0〜100で市場の気持ちを表しますが、使っている指標も計算の方法も違います。日本株版には「為替(円)」が入っており、円安が進むと点数が上がりやすくなります。また、1日だけの振れを抑えるため、3営業日の平均を表示しています。実際、期間中の1日あたりの変化(絶対値の平均)は、日本が3.2ポイント、米国が4.4ポイントで、日本のほうが穏やかに動いていました。

② 約2か月の推移を並べてみる

02550751009/79/149/2410/110/810/1610/2310/3011/22023━ 日本株(3日平均)━ 米国株(CNN)

表2:期間ごとの日米の指数の平均(当サイトの記録から計算)

期間日本の平均米国の平均差(日本−米国)特徴
9月7日〜30日30.933.1−2.3日米とも「恐怖」前後で推移
10月1日〜13日56.641.4+15.2日本だけが「強欲」へ上昇
10月14日〜23日29.224.4+4.9日米そろって「極度の恐怖」へ
10月26日〜11月2日17.529.5−12.0米国が先に持ち直し、日本は底ばい

9月は、日米とも「恐怖」の区分の前後で、似た水準で推移しました。ところが10月初めには、日本の指数だけが67まで上がり「強欲」の区分に入った一方、米国は40台にとどまっています。この時期の日本株版では、「為替(円)」の点数が80〜90台まで上がっており、円安が日本の指数を押し上げていました。

10月半ばからは日米そろって下がり、10月23日にはどちらも17と、同じ「極度の恐怖」の水準に並びました。その後は米国の指数が先に30台へ持ち直したのに対し、日本は10月26日に14まで下がり、20前後で底ばいが続いています。大きな流れは似ていても、局面によって日米の差は大きく開くことが分かります。

③ 同じ日より「1日ずらす」と連動が強まる

表3:日米の指数の連動の強さ(37営業日、変化は前営業日との差。当サイトの記録から計算)

比べ方相関係数同じ向きに動いた日逆向きに動いた日
日米の指数の水準0.65——
同じ日の日米の変化0.2519日15日
米国の変化 → 翌営業日の日本の変化0.5320日13日

同じ日付どうしで日米の指数の変化を比べると、相関係数は0.25と弱く、同じ向きに動いた日(19日)と逆向きに動いた日(15日)がほぼ半々でした。ところが、米国の指数の変化と、その翌営業日の日本の指数の変化を比べると、相関係数は0.53まで高まり、同じ向きに動いた日が20日、逆向きは13日でした。

理由は時差にあります。米国市場は、日本時間の夜から翌朝にかけて取引されます。そのため、ある日の米国市場の動きは、東京市場ではその日のうちではなく、翌営業日の取引に反映されます。米国で不安が高まった日の翌朝に、日本株が売られて始まるというおなじみの流れが、指数の数字にも表れているといえます。

相関係数は、2つの数値がどれだけ同じように動くかを−1〜1で表したものです。1に近いほど同じ向きに動きます。今回の分析は約2か月(37営業日)と短い期間のデータで、相関は因果関係を示すものではありません。期間を変えると結果が変わる可能性があります。

④ 日米の指数をあわせて見るコツ

表4:日米の指数をあわせて見るときのコツ(当サイトの考え方の整理)

場面読み方の例
朝、日本株の取引が始まる前前夜の米国の指数の変化は、その日の日本の指数の方向を考える手がかりになる
日米の差が大きく開いたとき日本だけの要因(為替、国内の決算や金融政策)が効いている可能性がある
日米がそろって「極度の恐怖」世界的に不安が広がっている局面。日本だけの材料では流れが変わりにくい
米国が先に持ち直したとき日本が後から追いつくとは限らない。日本の内訳(6つの指標)を確認する

ダッシュボードで日米の指数を並べているのは、2つを比べることで「今の不安は世界共通なのか、日本だけなのか」が見えてくるからです。今回のデータでは、10月初めの日本の「強欲」は円安という日本特有の要因によるもので、10月半ばの下落は日米共通の不安でした。朝の市況ブログでも、前夜の米国市場と日本の指数を並べて解説していますので、あわせてご覧ください。

運営者のひとことFear & Greed Index Japan 運営事務局

法人営業では、取引先の本社の方針が、少し遅れて支店の発注に表れることがよくありました。本社の動きを先に知っておくと、支店の担当者と話すときに一歩先の提案ができました。

日米の指数も、米国の動きが1日遅れて日本に届く関係が、数字ではっきり出たのは作っている側としても発見でした。ただ、10月初めのように日本だけが別の動きをする時期もあります。

米国の指数は「先に届く手紙」くらいに受け止めて、日本の内訳とあわせて読むのがよさそうです。

※運営者の個人的な見方であり、特定の金融商品の売買を勧めるものではありません。

⑤ 用語ミニ解説

表5:この記事に出てきた用語

用語意味
相関係数2つの数値の動きの似かたを−1〜1で表したもの。1に近いほど同じ向き、−1に近いほど逆向きに動く
CNN Fear & Greed Index米CNNが公表している、米国株の市場心理を0〜100で表す指数
時差日本時間と米国時間の差。米国市場は日本時間の夜から翌朝にかけて取引される
区分当サイトの指数の5つの段階(極度の恐怖・恐怖・中立・強欲・極度の強欲)

まとめ

  1. 日米の指数は大きな流れは似ていますが、同じ区分だった日は37日中18日でした。
  2. 同じ日の変化の連動は弱く(相関0.25)、米国の変化と翌営業日の日本の変化のほうが強く連動しました(相関0.53)。
  3. 米国の市場心理は、時差によって1日遅れて日本に届きやすいと考えられます。
  4. 日米の差が大きいときは、為替など日本だけの要因を確かめるのが有効です。
出典:当サイトの恐怖と強欲指数(日本株は当サイト算出、米国株は当サイトが記録したCNN Business の Fear & Greed Index、2026年9月7日〜11月2日)。相関係数などは当サイトが計算した概算です。過去の記録は、データの再計算により後日わずかに変わる場合があります。

本記事は当サイトの算出データに基づく情報提供であり、特定の金融商品の売買を勧誘・推奨するものではありません。過去のデータは将来の成果を保証するものではありません。投資に関する最終判断は、ご自身の責任で行ってください。

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